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観た映画の感想など色々。

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カテゴリー「韓国映画」の記事一覧

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哭声

(とりあえずメモ)
 
 サイコ系サスペンスかな?!と思って観たら、B級寄りのオカルトホラーだった…。

 結構あれこれ考えながら観ていたけど、全然終わる気配ないし、そもそもどうやって終わるんだこれ…着地点はどこなんだ?と思い始め、考えることをやめました。

 國村隼さんが凄いことになっているという事前情報だけ頭の中に叩き込み臨むも、終わってみたら、これは國村さんがどうということではない。全てが観た人にしか解らない、奇妙な何かに包まれる。
 オカルトホラーと書いたけど、怖くないんです。どちらかというと不気味。そして、ちょっと笑える。村に外国人(しかも日本人)がやってきてから、村人たちが変死し始める。村人の中には、日本人が裸で四つん這いになって鹿を食らっていたと噂する者もアリ。主人公もはじめは、そんな噂信じていなかったんだけど、愛娘がおかしくなってしまってから、日本人に対して憎悪を募らせるように。

 おかしくなっちゃった女の子。
どうおかしくなったかというと、悪霊に憑かれてしまったのだと。
ここで面白いと思ったのが、普通に村人たちが「祈祷師」を受け入れていること。日本だったら(少なくとも私の知る限りでは)、頭がおかしくなっちゃった人を見たら病院に頼ると思う。でも、韓国は祈祷師に頼る。文化と風習の違いだね。そして登場した祈祷師が、ものすごく胡散臭い。途中で神父も合流、祓われる日本人こと悪霊と三すくみ的な祓い合戦が見ものです。
 で、そのおかしくなっちゃった娘役がすごい。
もう今後の彼女の役者人生を心配してしまう程すごい。あんな無邪気に笑っていた女の子が、殺意の籠った瞳をするようになるなんて…。叫んで喚いて吠えて…あの子はすごい。彼女だけでも見てほしい。國村さんとこの子の怪演すごい。

 ゾンビ?も出ます。
ゾンビのくだりは笑うところです。じゃっかん、しつけーよ早くくたばれよと思ったり。

 どこかの批評で、見たのですが、悪霊日本人と白い女はキリストとマリアだそうです。
そういえば冒頭で聖書の文句が出てきたり、優しい老神父(でも役に立たない)が出てきたり、いつのまにか磔刑に処された後のような傷跡を國村さんが負っていたりと、あーなるほどーと思うことが後から後から。
 白い女が主人公を惑わせるときに言う、ニワトリが三回鳴いたら~のネタも聖書にありますね。こういうことは観る前に知りたかったなあ…。もう一回観るには少し気合がいるかな。

 韓国映画ってわりと容赦ない感じがあって好きなんですけど、ぐちゃぐちゃの死体映した後に、焼き肉のシーンになったときは、少しえぐいなあと思った。全然平気なんだけど、えぐかったなあ。

 ハリウッドでリメイクされそうだと思いました。

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メモリーズ 追憶の剣

時代劇モノかつ、ビョンホン氏のビジュアルがとてもタイプだったので鑑賞。

 スローモーションとワイヤーアクションやりすぎで、一昔前の香港映画観ている気分。グリーンデスティニー的な。
同じ時代劇でも日本の時代劇とは別物ですね。日本のテレビドラマで、あれやったら怒られるぞ、たぶん。スタイリッシュ時代劇。

 主人公の女の子と相手役が地味。よくもまあ、こんな地味な子探してきたねと思ってしまうのは、おそらくメイン二人はビョンホン氏とチョン・ドヨンなのかなーと。この二人の愛憎劇を主軸に話が展開するんだけど、ちょっとくどい。最終的には、誰が誰の親とかどうでもいいからさっさと決着つけてくれる?という気持ちになる。
 冗長なシーン多いけど、その中でも一瞬を切り取った場面だけ見れば映像は綺麗。キャラクターも良かったんだけど、くどいよお前ら…。謎のアラビア人とか鳥使いの少年とか、小汚いお師匠様とかもっと活かそうぜ。ただ最初に書いたとおり、ビョンホン氏のユベクはとっても良かった。髭ありのビジュアルは、私の好みのど真ん中だ。
 時代も国も違うけれど、宮殿の内装が三国志風で素敵だったな。もうビョンホン氏が曹操やるといいよ。

4人の食卓


 「シリアル・ママ」と一緒に借りて、ママの後に観たんですが、ママとは別ベクトルでひどかった映画です。
 
 スマホのメモに、いつか観る映画としてタイトルがありました。チョン・グックァンかな?俳優目当てに借りたんですが、どなたか確認できず。

 精神病んでる人しか出てきません。
誰も彼も悲惨。ただ、ただ暗くて重い。静かすぎる雰囲気が苦しいが、数日経つと何も残らない。
 まさに今。
「あれこれ、もしかしてホラー映画?」と疑う冒頭。無駄に暗がりに怯えるものの、幽霊や化け物の類はまったく出てこない。オカルト系…?霊媒の力を持ったヒロインと、過去の苦しい記憶を故意に遠ざけていた主人公。
 不幸すぎるヒロイン。投身自殺者と目が合う。我が子を友人に投げ捨てられる。その友人も、彼女の目の前で飛び降りる。そして心を病んだ彼女も…。

 特典コンテンツにもあったし、それ以前にも話に聞いていたんですが、韓国って自殺者多いんですね。

 主人公が過去に、妹を救おうとして行ったことが裏目に出た、ということが「サラの鍵」を彷彿させました。子供だもん。居たたまれない…。

悪魔を見た

婚約者(妻?)を殺された男が、犯人に復讐する話。
復讐者・スヒョンはイ・ビョンホン。連続殺人犯・ギョンチョルはチェ・ミンシク。ミンシクさんはきっともう、こういう役しかできないんじゃないだろうかってくらい怪演。愛する人を失ったスヒョンが、無表情でいることが多いのに対し、好き放題にやらかしたギョンチョルさんは感情豊かでその温度差が面白い。

 実際の犯罪がどうかは知らないですが、当初、容疑者は四人いました。スヒョンは割と前半でギョンチョルが怪しいと睨み、単独で復讐を始めます。何がなんでも恋人を殺した男に倍返ししてやる!という意気で、その行動も「おいおい…ちょっとやりすぎじゃないか…」と思うようなことばかりです。
 ギョンチョルをボコボコにしては、わざと逃がし、また捕まえてボコボコにしてまた逃がし…ということを繰り返すので、「あ、これはスカっとする映画ですね」と思ったら、ところが。
 犯人も黙ってやられるような奴ではなかった。
倍返しに対する倍返し。どちらがキチなのか対決。スヒョンに対するギョンチョルの仕返しは、「失うものなんか何もないからこそできる」非道なものなのでした。
 
 何が凄いってギョンチョルの凄まじい貪欲さ。
性欲が強く、それを満たすためなら何でもする。そのストライクゾーンの広さ。
走行するタクシーの中で運転手と乗り合わせた客をメッタ刺しにするシーンは圧巻です。
 スヒョンがギョンチョルや他の容疑者に対して暴力を振るう時、躊躇も容赦もなかった。それも何考えてるんだか解んない表情かつ無言で行うもんだから、振るわれた相手はさぞ怖かったことだろう。後ろからノーモーションで襲ってくるのは怖いよ。
 対してギョンチョルは、感情むき出しに行為をする。二人とも怖いけど、より悪魔に近いのは笑いながらやるギョンチョルの方なんだろうか。
 タイトルの「悪魔」は、ギョンチョルをブラックバスよろしくキャッチ&リリースするスヒョンのことだと思ったけど、作中でやったことを考えるとギョンチョルがそうなんだろうな。彼の友人も類友という感じ。

 くどい。

 ちょっと飽きる。そんなにギョンチョルで遊ばなくてもいいのに…
だんだん、これはどうやって終わらせるんだろう…なんかどう転んでもスカっとしない気がする…いっそタランティーノみたいに爆死ネタで落としたどうだろう…と考えていた矢先、やっぱり一方にとっては後味の悪い終わり方で幕を閉じました。家族はある意味伏線だったのね。
 どうせ嘘泣きなんでしょ。と誰でも解るような嘘泣きをするギョンチョル氏の告白シーンは、ぞっとしました。こういう人間って本当にいるのかしら。ミンシクさんの役作り完璧すぎるだろ…という意味でゾッと。

 

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