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マレフィセント

某白雪姫みたいなことになってたらどうしよう…と思っていたんですが、いらない心配のようでした。
ああ本当に、クリステン・スチュアートがオーロラじゃなくてよかったです。
 さすが天下のD社。淡い恋からの修羅場、新しい命の誕生から更に修羅場。恋する乙女の幻想をぶち壊しつつ、最後は真実の愛(笑)で〆る。
 アナ雪と同じような、愛の解釈は二番煎じのような気がします。誰も異性って言ってないからね。

 この物語で一番の被害者は、マレフィセントでもオーロラでもなく、王妃(オーロラの生みの母)だと思います。そして一番の加害者は王様(オーロラの父親)でしょう。王妃の出番は殆どないに等しいし、自分の夫と魔女の関係も知らないし、娘は赤子のころに呪われて自分で育てることも叶わなかったし…。これは完全に王様があかん。

 マレフィセントがツンデレもいいところのツンデレで、そもそも生まれながらの悪人じゃない。悪に染まった原因もオーロラ父にある。全部悪いのはステファン!全部ステファンのせい。この人の末路は自業自得。もっと娘との絡みが見たかったなあ。「母親に似ている」と言うくらいなら、もっと、こう。
 良くも悪くもステファンはずーっとマレフィセントのことを考えていたのかしら。王妃が死にそうな時ですら、マレフィセントの翼を眺めていたくらいだし。業が深いです。
 
 マレフィセントの部下カラス。カラスの時も人間の時も仕草が可愛い。マレフィセントがオーロラの育ての母なら、カラス君は育ての父。この物語で一番の苦労人。演じるサム・ライリーさんは、いつも顔色が悪い気がするけど、このカラス役では気にならなかった。王子のキス不発後、絶対カラス君がオーロラにキスすると思いました。だってあんなに長く画面に映っているから…。

 吹き替えで観ました。
オーロラが上戸彩(ちゃん)。思ったより上手だった(´ω`)
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