ただただ、完璧すぎた。
ディズニーのアニメ映画「美女と野獣」の実写版として完璧。
原作やヴァンサン・カッセルが出てた方の「美女と野獣」ではない。
エマ・ワトソンのイケメンすぎる不敵な笑みも気にならないほどに、彼女はベルだった。途中、おおよそ賢い振る舞いとは言い難いこともあったけど、もう完璧な「美女と野獣」。
そもそも「美女と野獣」って、自分の中では他のディズニープリンセス映画より、糖度が控えめだと思っている。でもロマンティック。子供の時に映画館で観て、なんて面白いんだろう!と思った。本が好きだったからベルに共感できる部分があったのかもしれない。よくよく考えると、最終的に平民階級だった女の子が、王女様にまでなるんだから、シンデレラストーリーと言われても間違いないんだろうけど、そういう枠にベルをはめたくない。と思うのは、ただ単に彼女とその物語が好きだから。という贔屓。
ガストンがね!
私ガストン大好きなんですが、めちゃくちゃ良かったです。そらルーク・エヴァンスですもの。またちょっと頭オカシイ役やってるなあ(褒めてます)と思ってしまった。ポジティブの塊ガストン。曲者なのはル・フゥの方かと思ったけど、実はどっちもどっちだった。
魔女のエピソードと、モーリス夫妻のエピソードが追加されていましたが、前者はともかくとして後者はよかった。ベルの母親全く言及されないから不思議に思っていたし(そういうものだと思えば受け入れられるけど)、モーリスもただの父親に「娘思い」「愛情深い」という特性が追加されたように感じられた。
ただ、馬車の鍵を開ける一連の流れは、謎のプロ感があった…。あのシーンだけ見ると、野獣に「盗人」呼ばわりされても仕方ないのでは…と思って笑った。
ちょっと気になるところは時系列。
王子が野獣に変わったのは、もう何百年も前の話だと思っていた。語り口調が昔話だから。
でも実際は、ポット夫人やコグスワースの例を見れば解るように、つい最近の出来事だったということが判明。じゃあベルの村人たちは、森の先に城があることを知っていた?だから迷わず、城に乗りこめたのか?モーリスが城のことを知らなかったのは、パリからやってきたから?
野獣や使用人たちは姿が変わっている間、年をとっていなかったのかな。ポット夫妻なんて、全然違和感なく同じくらい年をとっていたけれども。十五年くらいじゃ外見なんて早々変わらないということなのかな…
村人と使用人たちの間にそういう関係があったなんて…と面白い解釈ではあるけど、一気におとぎ話感が抜けてしまったような気がして、すこし寂しいかな。
字幕で観ました。
吹き替えはミュージカル俳優がやっているそうですが、これはきっと字幕で観た方がいいと思います。だってすごい完璧なんだよ?再現度が100パーセント超えてるのだから、オリジナルのまま観た方が絶対いいです。
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