ブログやSNSが浸透している生活。ありえないことではない話。既にあったかもしれない話。
他人事じゃない話。
目があっただけでイジメの標的にされたベン・ボイド君。SNS上で少女からのメッセージを受け取り、彼女の要求に応えて自撮りの写真を送る。
その写真は瞬く間に広がり、どうやっても元に戻すことができなくなる。「少女」の正体は二人の男の子で、彼らは遊びの一環としてベンを追い詰める。
リメイク版での「キャリー」でも思ったけど、いじめっこって変なところでは賢い(ネットを悪用するということ)のにバカだよね。想像力がないんだろうね。
そういう人ってわりと何処にでもいて、私も想像力のないバカに酷い目に遭わされたことがある。ネットは全く関係ないんだけど、目先のこと(この場合はバカ側の楽しみや利益)しか見えてなくて、他人がどう傷つくとか考えてないんだよ。結果として誰かが傷ついても「こんな風になるとは思ってなかった」とか言うわけです。そして二の句は「知らなかったから許してor忘れて」なんだよね。本当にバカ。そもそもベン君と目合っただけで「あいついじめてやろう」っていう発想になるのが、意味わかんない。野生動物なのか。そして彼らのサーチ力に脱帽。数少ない情報を元に、本人を探し出すなんて、なんなのあいつらプロなの。
追い詰められたベンは、首吊り。発見したのはベンの姉。このシーンが予告編で流れた時、鳥肌がぞわぞわと立ったんだけど、本編でもゾワゾワした。というか目頭熱くなったね。作中でメインになる人物はまだいるんだけど、一番話の行方が気になったのはベン君とその家族周辺。なんか一番ね感情移入しやすかった。
でも納得いかなかったのは決着のつけ方で、お互いの父親同士が殴りあって解決するっていう結末。しかも最終的に友情芽生えちゃってる感があるの。いつの少年漫画だよ。
他の人たちはと言うと、子供をなくした夫婦は個人情報抜かれて金銭的被害を受ける。ニュース番組のレポーターが、売春サイトの少年と絆育もうとしてアレコレ。
夫婦の話は、ディーヴァーの『ソウル・コレクター』に似ていてドキドキしました。夫役がアレキサンダー・スカルスガルドだったのですが、今回は死ななくてよかったです。というかイケメン過ぎて、画面に映る度にときめいていました。眼鏡姿はレアだと思います。
物語が始まった時はギクシャクしていた関係の夫婦も、「復讐」を共にしようとすることで、修復していく感じがよかったです。っていっても不法侵入とかしてるんですけど。というか他の二組が「で?どうなったの?」的な終わり方だったので、この夫婦が一番まともに見えるのかもしれません。
売春サイト~の話は、最初は良かったんだけどねえ。大人って汚いね。って話。
ブログとかSNSとかネットの世界って、普段は便利な面しか見えていないんですね。
画面の向こうにいる人が、自分にとっての良い人だと盲目的に信じている。信じさせてしまう何かがあるんでしょうね。よく考えてみれば不確かなものなのに。
嘘を吐いているかもしれない、悪意があるのかもしれない。性善説になるんでしょうか。
まあ、あなたってステキ!とか褒められたら悪い気がしませんしね。
それが嫌なら回線切れよという話になるのかな。極端だけど。でも自分が繋がっていなくても、周りの人間から巻き込まれるってこともあるでしょうしね。
何はともあれアレックスさんがイケメンでした。うん。アレックスさんの素敵さを堪能したい方はぜひ見てください。
試写会で観ました。本編とは関係ないのですが、始まる前にスクリーンの左上に、一時停止のマークが映し出された時ちょっと冷めました。
案内係りの警備員さんが「ディス!コネクト!」と区切って言っていたのが妙にツボにはまりました。
PR
COMMENT