良くも悪くも勢いのある話。
コントっぽい。
それでも、ある繰り返される描写に中だるみしたけど、展開が割と混沌としていて「どうなってしまうんだ…」という気持ちが勝った。
修学旅行中のバスが転落して、一人だけ地獄へ落ちてしまった主人公(神木くん)。片思い相手にもう一度会うために、人間への転生を目指して悪戦苦闘することに。
まさかミュージカル要素があるなんて思わなかったよ。もっと音楽要素アピールしてよー。
ロックっていうかメタルっていうか、
テネイシャスDっぽくて面白かった。マーティさん何してるの?
主人公のタフすぎるメンタルを鬱陶しく思いつつも、そのポジティブさが眩しくも羨ましかったり…。神木くんは何でもできるなあ…。
思えばテネイシャスDのJBも超がつくほどポジティブだった。そして時々クズだった。
これで主人公がウジウジしていて、別に転生なんてしなくていい系の性格だったら地獄の鬼にも愛想を尽かされていたことでしょう。地獄の鬼ことキラーKは長瀬くんでした。
とっても久しぶりに俳優をやっている長瀬くんを見たような気がします。
テンション最高潮のウザかっこいい一面もあれば、現世に残してきた妻子を心配する切ない一面もあり、けっこう長瀬くんを堪能できます。ボンジョビっぽくなるよ?は名言だと思います。
何がすごく印象的だったかというと、じゅんこ。
じゅんこは狡い。規格外に狡い。ラスボス級の貫禄。女子高生なの?オジサンなの?何なの?豚なの?
思い返してみるとキンバリー・ゴスっぽかった。(注)彼女の悪口ではない。
地獄が超楽しそう。でも落ちるのは嫌だなあ。
かといってあの天国がいいかと言われると、絶対に違う。
荒川良々という安直な仏が出てくるような天国だよ。行きたくない。
荒川さんが悪いわけじゃないけど、「ああ、やっぱり出てくるんだね。むしろ遅いくらいだわ」という気持ちが湧いてくる。誰にも解らない感じに、地獄の面子の中に紛れ込ませておけばよかったのに。
おおむね満足。
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