色んな意味で寒い。
フィンランド産のサンタクロース映画。ただし白ひげの小粋なおじいちゃんではなくクソジジイの方のサンタ。しかもサンタだと思ったジジイがサンタじゃない上に、サンタらしき物体が人の形すら留めてない。
冒頭から既に寒い予感はしていた。悪寒ではない。
アメリカ人らしき大富豪が長年の夢を叶えるうんちゃらかんちゃら~という理由で、山で発掘作業をしている。その長年の夢とやらは結局なんだったんだ。サンタに会う事だったのか?冒頭で、かなり悦に入った演説かます割に、大した活躍も見せずに人生を終えてしまう。一瞬でも期待してしまった自分が恨めしい瞬間である。
主人公が寒い。まあでも子供だから仕方ない感じもするけれど、もしあれが少年じゃなくて青年だったらと考えると恐ろしい。いや君そんなんじゃないでしょ?!お父さんとの溝に悩むいたいけな少年だったんでしょ?!80分の間に、急成長を遂げた。あまりの出来すぎっぷりに、関係者ではない私は置き去りにされるばかりであった。ヒーロー感が前に出すぎている。覚醒しすぎなんだよピエタリ少年が。張り切りすぎ。何やっても上手くいくの。
意識して作ってる感がある。死亡フラグじゃないけど、「ここ!見て!すごい!活躍!するから!したから!どうよ!」という雰囲気があって、苦手。それ含めてコメディと見てしまえば面白いかもね。ただ、この映画にそういうの求めてない。
というかそもそも、これジャンルはなんなんだ?タイトル(邦題)とジャケットはコメディチックだけど、不気味なジジイはホラー要素にもなりうるし…どっちも中途半端な気がする…どちらか一方に偏ってたらな…。急にシリアスな父子問題が出てくるので、それもなんだかなあ。詰め込みすぎなんじゃないか。
とはいえ、今まで何もなかったけれど、急に映画みたいな展開に遭遇してしまったら、人間盛り上がるもんですよね。面白いかどうかは別として。
こんなボロクソ言ったけど、いい点がお一つだけありました。
それは、おじいちゃん妖精がたくさん見れるということです。真っ裸です。モザイク入ってるけど。凶暴だけど。でも更生後は、かわいいおじいちゃんになります。いいところはそこくらいかな。
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