みんな大好きカニバリズム映画
雰囲気はかなり好きです。淑やかな狂気。
人間が怖いよ系のホラー。悪魔とか怪物とかは出ません。
「肉」というシンプルな邦題で、ホラー映画と言ったらもうカニバリズムしかない。
一体いつになったら、そのシーンが出てくるんだ?それっぽいことを匂わせてはいるけれど、なかなか出てこない。もどかしい。
アメリカの田舎町。
一人の母親が死んだことが始まりだった。
残された家族、父親と姉妹、幼い弟。パーカー家で長くに渡って続けられていた「伝統」。
逃げようと思っても逃げられない。
嫌だと口では言いながらも結局、そこに戻ってしまう。
変わりたいと思っても変わることができない…
やってはいけないことと知っていながら、父親の支配から逃げることができずに、非道な行いに手を染める姉妹。覚悟なのか諦めなのか、長女はやることを選んだ。
最後の最後まで、「ああこれは、きっと後味の悪い話なんだ」と思って観ていた。
気を抜いた瞬間である。
二人の娘の凄惨な食事シーンが始まった。
もう、最後のこれに尽きる。
喰いっぷりが凄まじい。病的に凶暴。哀しいけど目が離せない。まさか、そうくるとは思わなかったので、唖然。
レクター博士のように楽しむカニバリズムではない。そんなものだから、料理として食卓に並んでしまった肉も、こう言っちゃなんだけど
まずそう。
やたら「愛の為」と言うフレーズが出てくるんですが、愛は身内だけで行えばいいよね。
他人巻き込むなと思いました。
カニバリズム系の映画って、食いっぷりがよかったり、スプラッタ並みの流血シーンがあったり、食べられないのに死んでしまった犠牲者がいたりするものですが、そういうのは一切ない。笑えるような場面ナシ。そこがいい。
あと次女ローズがカワイイ。
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