大好きだったおばあちゃんが不気味な生き物になっていた。
その昔、ジョージの祖母マーシーは子供がほしくてたまらなかった。
けれども何度も流産を繰り返し、結果的に子供が作れない体になってしまった。
彼女は神を信じていたのだけれど、どんなに祈っても願いが聞き届けられないので、他のものに頼ることにした。それが、ハスター。
ハスターというと、ラヴクラフトが思いつく。
マーシーはハスターの名を耳にすると暴れだす。普段は痴呆?のためか、動作が緩慢で殆ど喋らないのにも関わらず。
マーシーは三つ子を生んでいる。その長女がジョージの母親。その次が長男。末娘は、その兄曰く「母の呪い」に遭遇して気が触れたため檻のついた病院にいるとのこと。
そして夫は、子供たちが赤子の時に、斧で自分の頭を割って死んでいる。
実はジョージが知らないだけで、祖母であるマーシーの周辺は血なまぐさいことで覆われていた。作中ではそれが明らかになっていくのだけど、その展開がすこぶる早い。
そして画面が暗い。
これは私のテレビかプレイヤーの問題かもしれませんが、とにかく画面が見づらい。光を調節しても暗すぎて、何が何だかわからない。ハスターの姿もよく見えなかったので怖くない。雰囲気は不気味でよかったし、ところどころの不気味なネタにもワクワクさせられた。でもね、本当に暗いし早いの。
ジョージ母の幼馴染が狂気を見せたかと思うと、病院から抜け出した叔母がそれを助け、しかし彼女は既にこと切れていて、ジョージは妄想の金髪美少女に頼りだしたかと思うと、実はそれはおばあちゃんの善き魂でうんたらかんたら。
結局のところ、一度はハスターに憑依されそうになったジョージでしたが、勇気を振り絞ったのでハスターを撃退することができました…!
勇気に負けるハスターってなんなんだろう…。
立ち向かえば消すことのできる存在であるのならば、こうなる前になんとかなったのではないだろうか…?
ホラー映画に出てくる老婆って、もっと突き抜けた演技をする人が多いような気がするんですが、今回のおばあちゃんは、きれいなおばあちゃんとホラーおばあちゃんの塩梅が絶妙に微妙でした。もっと、汚い感じのグロいおばあちゃんが欲しかったです。でも綺麗な時のおばあちゃんは本当に優しそう。そして綺麗なおばあちゃんが映っていると、画面も明るくて見やすい。
コメディ分はなし。一切ないので、少しはあったらよかったのに。
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