ある家族に起きた29日間にわたる恐怖体験。実話に基づく。
実話に基づく。という言葉はよく聞くけれど、本当かどうかは解らない。アメリカというか欧米というか…宗教ってこわい。
サム・ライミお得意のババアが冒頭で変死(と見せかけて実は生きていた)してから始まるお話。ババアが大切にしていた木箱を手に入れてしまった女の子とその家族に災いが次から次へと起きるのでした。指輪物語のゴラムみたいな悪魔が最後にちょこっとだけ登場するよ!
最近、観たホラー映画に共通していることだけど、蛾ってホラー映画御用達なの?
蛾の使い方が上手い。上手い=気持ち悪い、不気味=怖い。
理解できないもの=不気味=恐怖。とにかく不気味。不気味は怖い。
箱の持ち主となったエミリーが悪魔にとりつかれていく過程が不気味だし、泣きながら冷蔵庫開けて食べ物貪るシーン気持ち悪いし、四つん這い少女はMAMAの時も気持ち悪かった。部屋一面の蛾はそうでもなかったけど、口の中に入っていくシーンはちょっとね…唖然とするよね。一匹二匹というわけじゃなくて、群。そんなに蛾飲んだら死ぬ。粉が喉に詰まって死ぬ。悪魔とか関係なく死ぬ。
結論、蛾が怖い。
戦うお父さんの報われなさが見ていてイライラ。お父さんが悪魔にとりつかれた次女を助けようと色々頑張るんだけど、狡猾な悪魔の手によってお父さんの味方がいなくなっていく様子が、後に報われるとはいえ、かなり胸糞悪い。娘たちの母親、つまり嫁ですね。嫁にイライラしました。ぶっちゃけ嫁がどうにかなればよかったと思います。全部、旦那のせい!というのは違うと思うんだ…。
長女が一番の被害者なのではと思います。そら次女も可哀想なんだが、長女も可哀想だよ…。とばっちりは嫁の恋人かな。死んではいないだろうけど、死んだ方がいいような怪我負ってたな。
後味はMAMAやウーマンに比べるとそうでもないんですが、またどこかでこの一家と同じような悲劇が起るんだ…という一抹の不安が頭をよぎりました。
一番いい味出してたキャラクターが最後の最後で死んで、びっくりしたのは言うまでもない。
そいつ殺すなら他にもいただろ…嫁とか…。
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