ヴィンセント・ギャロの無駄遣い映画。
予告見てウキウキ。出演俳優にワクワク。ヴィンセント・ギャロ出てるの?マジ?
『亡国のイージス』の福井晴敏が原作…これは楽しそう。カチっとしてるイメージあるけれど、見てればなんとかなるもんでしょう・・・
なんともならんかった。
というのも、物語のキーパーソンとも言えるべき人物を演じたのが、某タレントだったから。彼は、いつでも何を演じても彼のまま。知的なイメージなんぞ欠片もなかったため、「M」という役に厚みが出ない。馬鹿そう。緊張感がない。見てると(声を聴いていると)イライラする。これだったら、同じグループに所属してる別メンバーがMやってくれればよかったのに…と思った。ひとつ良かったことといえば、この役者が下手すぎて周りのレベルが高く見えることか。
まーこの「M」が祭り上げられていること。色んな人から持て囃されて賞賛されているけれど、上記の理由で観る気力を削がれた私からしてみれば、全てが茶番劇。こりゃ、ギャロ氏のやる気なさそうな演技が語り草になるわけだ。だってすごく小物でしたもの。なかなか顔見せしない割に、出てきた途端に小悪党が約束されている舞台。これはギャロ氏の無駄遣い。ほんと勿体ない。仲代さんも勿体ない。
グダグダ長くて飽きる。
M役の株が下がる一方で、森山未來の株が上がりっぱなし。彼の国連スピーチシーンは圧巻。カタコトっぽい日本語や、ロシア語など語学の分野においても努力したんだろうなあという面が覗えます。スピーチは本当に上手で聞き入ってしまいました。おそらく私がこの映画でまともに見たところは、この八分だけなんじゃ…と思う。
あと笑えたシーンは、ギャロ氏がからかうように主人公に「英語喋れるんだね^^」と言い、主人公が「留学してた」と答えるところらへん。「どこの国?」からの「駅前」という答えは、この映画で一番の笑いどころ(Mを除いた)。
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