観た映画の感想など色々。
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サブタイトル長すぎて噛む。
昨今のフランス映画は料理を題材にした映画が多いような気がしないでもないのですが、すぐに思い浮かぶのが一本しかないので、やっぱり気のせいのようです。
ジャン・レノが出てるよ。ベテランシェフ役。伝統レシピにこだわっているが、雇い主と確執がある。なぜなら雇い主は「分子料理」という、すごく不味そうな料理に夢中だから。「俺のやり方に従わなかったら左遷」的なことを言われるわ、腹心の部下に裏切られるわ、娘とちょっと折り合いが悪くなっているわで、色々大変なおじさん。
もう一人の主人公として、ベテランに対して若手のシェフ。若手といってもこの人もオッサン。自称・料理界のモーツァルト。料理アレンジ○、嗅覚○、味覚○、ただしコミュニケーション能力は×三つくらいつく。色々なレストランで働いていたが、上司や同僚ひいてはお客とも料理のことで揉めてしまうトラブルメーカー。ほぼヒモ。
互いに足りないものを埋めて、ハッピーエンドになります。
料理は本当に美味しそうだし、かわいい老人たち多いし、わたしもジャン・レノにパン焼いてもらいたいなーと思いますが、結局それだけ。フランス人は未だ、日本人を誤解しているようで、舞妓さんと力士の夫妻が出てくる。まあネタなんだよね、きっと。
料理もいいけど愛も大事だね~という話で、問題なんてあってないような話だった。
分子料理ってまずそうだなあ~。ケミカルな味がしそう。でも一度は食べてみたいと思ったりして(´・ω・`)
「ギレルモ・デル・トロ制作」の「ホラー映画」。
この煽りだけで飯がうまい。観る気MAX。
父親による一家心中で生き残った二人の姉妹。3歳と1歳の娘たちは、不気味な小屋で「何か」に育てられる。父方の叔父が彼女たちを探していて、5年後に姉妹を見つけ保護する。恋人のアナベルと一緒に、四人で生活することになるけれど……
いやもう流石ギレルモさんだよね。知ってた。ハッピーエンドで終わるはずがない。知ってた。一度きちんと落としたのに、安堵のため息を吐かせない。そんな感じ。
怖くないけど不気味ってパターンかな~。
なんて楽な気分で観てたら、結構ビビるシーンが多くて。小さい女の子可愛いんだけど、それがまた恐怖を煽る。
女の子たちを育てた「何か」の正体が解らない頃は、本当に不気味で気持ち悪くて、画面直視できませんでした(ビビリ)。
狼少女状態で発見された女の子たちに興味を持って、謎を解き明かそうとする博士が「何か」の核心に近づいていくんだけど、その「何か」が知らない間に家の中に入ってきていて、それに気づくシーンなんて、ちょっと解りにくいんだけど、「あっ」て気づくと背中がぞわぞわする。
壁の中にいる「何か」とか、大量の蛾の死体とか、四足で近寄ってくる娘たちとか、不気味。
娘ちゃんたちは普通にしている時は超かわいいんだけど、「何か」と一緒にいる時はそれと同じような扱いでいて怖い。
「何か」の正体は、元は人間だった悪霊。精神病院に入院してた女性。
顔の見えない「何か」時も、顔が見えるようになった時も、特殊なお顔立ちをされていて怖い。
ハッピーエンド云々先に書きましたが、デルトロの映画終わり方って、一方にとっては悲劇だけど、一方にとってはハッピーエンドっていう場合がよくある。「幽霊が出たけど退治して皆幸せになったよ!」ではなくて、「幽霊出たよ。退治したけどあの人を失っちゃったよ。もっと何か方法があったんじゃないかな」サイドと「幽霊として現世彷徨ってたら可愛い娘ゲットしたよ、娘も私も幸せです!」サイドのような、ある意味2パターンのエンディングが楽しめる(娯楽性があるかは別として)。
子役が頑張ってるけど、子供視点ではないので、嫌な終わり方だけどそんなに後味悪くない気がするけど…ああ、でもやっぱりなんかなあ。
とんでもない十代。切れると怖いどこの騒ぎじゃない。冒頭から漂う、危険な匂い。幸せそうなジェニーとスティーブ二人に、「休暇とかいいから、家でじっとしてて!湖には行かないで!」と言いたくなる。
EDEN LAKEという場所。
EDENは楽園ですよね。楽園の湖という名で売り込んでいるわけですが…もうこの名前にぞっとする。観終わった後は、最高の皮肉としか思えない。
漂うジャック・ケッチャム臭。
活字で読むのと映像で観るのでは、後者の方が強烈。直接、脳内に行くから。
カップルがちょっとした諍いから、クソガキに追いかけまわされて、抉られて千切られて、生きたまま火葬されてフルボッコにされ、助かったと思いきや結局助からないという、胸糞な内容でした。
ジェニーのタフさに脱帽。でも助かってほしかった。救いの神なんていないんですね。楽園なのに。
凄かったのはカップルを追い詰める少年たちのリーダー格・ブレットという名の少年。
頭おかしい。こいつはサイコパスだ。なんの躊躇いもなく、生きた人間に火をつけて、その様子を見て笑って、他の子供に強要したり…エトセトラ。悪事を楽しそうに行う。
血を見て騒ぐ。生き物に火をつけたがる、他の子供たちを無理やり共犯にして、逃げだせないようにする。残りの子供たちは、一生彼に頭が上がらないんだろうな…。やり方は、賢いと思います。それを実行してしまう行動力もあるし、思い切りがよすぎて怖いです。しかも彼は後悔したそぶりがないので、末恐ろしいです。父親とか周りの環境も最悪だしなあ…。
スティーブの方は「助からない」。それは冒頭から解ってる。
ジェニーはもしかしたら、助かるかもしれない。彼女だけでも助かってほしい。五体満足とはいかないけど…生きていてほしい。そう思っていたのが、ラスト5分ほどになると、「早いところ、死なせてあげてほしい」と思えるようになってしまう。彼女を解放させてあげられるなら、この際、死でも構わないんだって。
瀕死のスティーブのポケットから、ジェニーが指輪を見つけるシーンとか泣けますね。休暇のはずだったのに、何故こんな目に…88分ドキドキしっ放し。
今まで見た「もう二度と観たくない映画」のラインナップが更新されました。
・ファニーゲーム (オリジナルではなくリメイクの方)
・悪魔の管理人
・バイオレンス・レイク NEW!!
あー怖かった。死にそう。私もジェニーと一緒に死んだ。もう見たくない。もう一回観ろって言われたら、号泣して断る。