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観た映画の感想など色々。

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ポルトガル、ここに誕生す

四つの短編オムニバス。
ポルトガルの古都ギマランイスがテーマ。ポルトガルについて皆さん何を知っていますか。
私はぶっちゃけるとカステラと欧州の避暑地ということしか知らなかったです。

①バーテンダー/アキ・カウリスマキ
②スイート・エクソシスト/ペドロ・コスタ
③割れたガラス/ビクトル・エリセ
④征服者、征服さる/マノエル・デ・オリベイラ

 カウリスマキしか知らなかったんですが、③と④がなかなか面白かったです。

①は、四つの中で映像が一番カラフル。客の少ない店をなんとか盛り上げようとするバーデンダーの作るスープが、とってもまずそうです。登場人物がまったく喋らないのに、映像を観るだけで内容が理解できる技は凄いと思います。

②…意味がわからない…全部わからないわけではなく、ところどころなんとなく「こういうことなんだな」というものを予測できるけれど、疲れる。カーネーション革命について知らないとちんぷんかんぷん。映画観る前に勉強しとけばよかったと後悔しました。

③閉鎖された紡績工場で働いていた人たちが、その思い出を語ってくれるドキュメンタリー。80近いおばあちゃんが「喜びは解るけど、幸せが解らない」と言ったのが印象的。私より何倍も長い時間を生きて、色んな経験をした人が解らないなら、私だって幸せがなんなのか解んないよ…。

④一番簡潔で、一番面白い!私は四つの中では、この作品が一番好きだ。
ギマランイスを訪れた観光客を率いるガイドの話。
観光客のマナーの悪さを風刺しているように思えます。パシャパシャ、写真撮ってばっかりで人の話をきかない。
イメージ的にアジア系に多いことだと思ったんですが、どこにでもいるんだね。
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ハゲレット

DVDで鑑賞。

 シェイクスピアの『ハムレット』。主人公ハムレットが、若ハゲだとしたら…?という話です。
ただの言葉遊びじゃないか、ふざけてんのかオイと思いきや、よく出来てます。しっかりしています。
 若ハゲのことで悩み、叔父と結婚してしまった母親のことで悩み、色んなことでずーっと悩んでいるハムレットを見守るといった感じです。
 台詞が解りやすいです。たとえば胸壁。ホレイショたちが「これは胸の高さくらいの壁のことです!」といちいち説明してくれるので親切です。本で『ハムレット』を読んで挫折しそうになった(もしくは、した)方や、そもそも堅そうで読めないという人にもオススメ。ハムレットの外見や周囲の人間たちのふざけっぷりが目立ちますが、筋を辿って綺麗に〆ているところが素晴らしいです。
 ハムレットといえば、彼の恋人で狂死してしまうオフィーリアという女性がいるのですが、この「ハゲレット」に登場する彼女は、気が強く、ハムレットに向かってズバズバ物を言う女性で、「いやこのオフィーリアは死なないだろ」と思わせてくれるくらいの女性です。儚さとは一切無縁…と思っていたので、発狂後の悲壮感が一層増しました。オフィーリアの歌うシーンは鳥肌ものです。

 ベンガルがクローディアス役で出ているんですが、上手ですね。ガートルード役の女優さんは、女王というより女帝という風で格好よかったです。私的にはホレイショ役の、陰山泰さんが好みでした。
 最後の皆死んでしまうところで、コメディっぽく、「本当は既に死んでいるのに好きにものを言ってなかなか死なない」というシーンが面白かったです。ガートルードが今際の言葉として「傲慢最高!」と言えば、既に死体のはずのクローディアスが「その通り!」と間髪いれずに叫び、ハムレットが「お前は早く死ね!」と突っ込み、クローディアスに「うるせーハーゲ!薄毛!」と返される。文にすると大したことありませんが、実際の掛け合いはテンポがよく、爽快でした。まあ、最後にホレイショ以外みんな死んじゃうんだけどね。

パシフィック・リム

ギレルモ・デル・トロが好きなので、観ました。SFと怪獣モノ。あとロボット。
ただただ圧倒されて、何が何だか解んない内に終わってしまいました。
怪獣映画とロボット映画についてはよく解らないんですが、登場人物たちの人間ドラマターンで涙腺がえらいことに。
 親子の愛情に溢れた話です。
マコと司令官だったり、ハンセン親子だったり。それぞれの別れのシーンは悲しいやら切ないやら…。っていうかマコかわいい。観る前は勝手に、マコもローリーも性格悪いんじゃないかって思っていたんだけど、そんなことなかった。二人とも凄い可愛かった。菊池凛子はかっこいいというイメージだったんだけど、このマコちゃんは健気で可愛かったよマコちゃんかわいい。でも一番好きなのは、ニュートです。ニュートかわいい。
 ロン・パールマン登場シーンで爆笑しました。し、しぶとい…!
そういえば、芦田愛菜は若干やりすぎなんじゃと思いましたが、あれくらいが丁度いいのかなーと思ったりしました。幼少マコちゃんが泣いているシーンで、背景の看板がヘンだなあって思ってしまった。「萌&健太 ビデオ」看板の文字が微妙だったなあ。そこが惜しい。
 
 ロシア組と中国組がえらい速く脱落してしまったので、残念でなりませんでした。特にロシア組。あんなにイロモノな夫婦なのに…すごいキャラがたってたのに…もっと観たかったよ、チェルノ…。
 あと「ドリフト」用語がエロチックに思えました。記憶を共有するとか脳内に入るとか、よっぽど信頼している人じゃないと許されないことだと思うんだよね。だから、もうそれだけで凄くえろい。

 IMAXで観ればよかったなーと後悔。

31年目の夫婦げんか

結婚31年目にして、夫とのコミュニケーションが少なくなったことを不満に思った妻が、「こんなのじゃダメよ!」と一念発起して、カウンセリングを受けに行きます。夫はトミー・リー・ジョーンズ、妻はメリル・ストリープ、そしてカウンセラーはスティーヴ・カレルです。こんなに真面目な役をするカレル氏なんて見たことないよ。
 コミュニケーションは会話と触れ合い。触れ合いは性行為も含みます。というか、殆どその手の会話ばかり。
下ネタではない。おふざけもない(カレル氏いるのに)。一所懸命なメリルかわいい。恥ずかしそうにしているジョーンズさんも可愛い。二人とも可愛くていいんだけど、それ以上に感じるものは特にない。と、いうのも、なんかなあ、他人の猥談聞いてても恥ずかしいとか「ふーん」としか思えない感じに似ている。
 あと、本編には何にも関係ないのだけれど、この映画を観た映画館の匂いが臭くて臭くて…。下水みたいな匂いのせいで頭痛がして、集中できなかったよ…。今まで、映画館の匂いなんて気にしたことなかったけど、あの映画館はひどい。新宿の某所です。ぶっちゃけると、違う映画館で観たらもっと別だったんじゃないかと思うくらい、ひどい場所でした。
 
 まあでも、二人が抱き合ってイチャイチャするシーンは、ドキドキしました。情熱的!

モンスターズ・ユニバーシティ

知人に「(トイストーリー3の)ロッツォが好きなら楽しめると思います!」と言われたので、観ることに。
 え?何?ロッツォ出るの?という問いに「出ません」とバッサリ否定されたのは良い思い出です。子供のぬいぐるみとかで一瞬登場してもいいじゃない…。
 本編前に、青い傘の話。ブルー・アンブレラ?実写なのかCGなのか、それともごちゃ混ぜなのか解らなかったですが、よく出来てるなあと思いました。ただサラリーマン風の成人男性が、あの傘と長靴を使用しているかと思うと少し疑問が湧く。

 で本編。ちなみに2Dの吹き替えで鑑賞。
子マイクがすっごい可愛い。小さくて友人がいなくて、コンプレックスの塊みたいな男の子が、社会科見学先のモンスターズ・インクで、将来の目標を得る。前作では軽薄で少し嫌なヤツ(前作はサリーの方が好きだった。でもランドールの方が好き)だと思っていたので、見直しました。本当は努力の人だったんですね。サリーが「天才」ならマイクは「秀才」のタイプ。
 家柄を盾にやりたい放題のサリーとマイクは最初は反発していたけれど、同じ目標を持ち、親交を深めていくというのがメインのお話です。ケンカするほど仲がいい、雨降って地固まる、と言った感じ。

 ランドールの出番があんまりなかったので残念。あいつ…大学デビューだったんだ…。メガネをかけていた方が愛嬌があってよかったなあ。
 前述した「ロッツォが好きなら楽しめそう」と知人が言った理由は、スコットというキャラクターだったそうです。彼は影が薄く、気配を消すことに長けています。なので、普通のモンスターたちの驚かせ方とはタイプの違う方法で怖がらせてくれます。ジャパニーズホラーの典型。そしてスコットは、本人より母親が魅力的なのです。美人とかそういうのではなく、面白いお母さん。話をきかない。こういう人いるよね…と思わせるのが魅力。そして母のまさかの結末も必見。私はスコット母推しです。

 アートという紫のモジャモジャハンガー君も面白かったなあ。欲望に忠実で落ち着きがない。若干イラっとするけれど、そういう役割なんでしょうね。
 あと学長!マ、マクゴナガル先生や!かっこいい。女性の方です。上半身は竜のような外見なのに、下半身はサソリとムカデのような具合で、ちょっとぞっとする。こりゃ子供怖いわ。子供じゃなくても悲鳴あげるわ。今これ書きながらwiki見ていたんですが、元キャストはヘレン・ミレンなんですね!納得。というか、字幕で観たかった…。

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