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観た映画の感想など色々。

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カテゴリー「中国映画(香港含む」の記事一覧

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カンフー・ジャングル

タイトルの意味が解らなかったけど、観終わった後だと「なるほどね」。
言い得て妙。

 働いてるカンフーマニアと働いてるのかわかんないカンフーバカの戦い。
そんな感じ。
回りくどい駆け引きとかいいから、ドニー・イェンが戦ってるところを見せろよ!と言うような方もご満足いただけるアクション映画。エンドクレジットが愛に溢れている。

 フォン・ユィシウという男が悪役なんですが、こいつが結構屈折してる。
屈折してるキャラを好きになる傾向の私だけど、なんかこいつはむかついた。
妻が病床で苦しんでいるとき、感情が高ぶってしまったフォン氏は慟哭したかと思うと、窓から外に出て一人で演舞などしだす。いやあれは演舞か。型なのか、訓練だな。
 最強を目指しているので、いろんな流派のトップを倒していくフォン。そのトップたちは、カンフーマスターをやめて仕事についている者が多い。アクション俳優だったり芸術家だったり……色々。ちなみにドニー・イェン演じるハーハウは、今でこそ理由あって服役していたものの、その前はちゃんと道場経営みたいのをしていたらしい。無職?ヒモ?なフォンは、なんか全体的に存在が卑怯感ある。
 最初の一人を倒したフォンが、海辺、テトラポットに腰かけて「もうすぐだ…あと少し…」と悦に入っているシーンがわりと序盤に出てくるんですが、これが最高に気持ち悪くて、最後までフォンを受け付けなかった理由にもなっているのかなと思った。あと顔芸ね。勝ってるのに何で顔芸するの。

 話変わって。
ハーハウには妹弟子のシン・インという女性がいる。妹弟子とは言ってるけど、ねえ…?と何かを感じさせずにはいられない間柄。最終的にハーハウが「すべてシンのため」なんて宣言してるくらい。容赦なくボコられてしまうシンさんだが、戦う女性は格好いい。物理的に。剣もって。

 余談。
ドニー・イェンの吹き替えは、大塚芳忠さん固定なのだろうか。
私得だわアッハッハと思ってみていたけど、ハーハウは合わないような…。
イップ・マンのときはピッタリだと思ったんだけど。
それでも聞いたことないような奇声というか格闘技独特の気合入った声が聴けるからうれしい。
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西遊記 はじまりのはじまり

全編NGシーンだこれ。
あるいは壮大なコント。または茶番。


 吹き替えで観ました。思っていたより悪くはなかったです。
やっぱりプロの声優さんは上手ですね。神谷さん素敵でした。
主演二人の吹き替えも、本業ではない芸能人でしたが違和感なかったです。

 声に違和感はありませんでしたが、お話はつまらなかったです。
実はこの映画、公開前の予告がすごくツボで、絶対観に行こう!と息巻いていた作品の一つでありました。が、結局映画館には行かず、泣く泣くソフト待ちした一本なのでした。
 鑑賞後の今となっては、当時の私、Good Job。行かなくてよかった。チャウ・シンチーのハイテンションな日本語に騙されなくてよかった。

 CGが雑。
序盤は割とシリアス調なのに、だんだん崩れていく。とりあえず恋愛要素もいれてみたよ的な展開。ヒロインが肉食系で、たぶん一番強い。

 びっくりするくらいつまらなくて、一体これはどうやって終わるんだ?時間足りるのか?
つまらない映画を観ていると、大抵は「あっ、この映画まだ30分もあるんだ…長いなあ」と思ってしまうものですが、この西遊記はその逆で「えっ、もう30分しかないの?どうやって終わるの?!」と、終了時間を心配してしまう程度には、終結が気になる映画でした。勿論悪い意味。
 
 近年稀に見る、アレな映画。
チャウ・シンチーが「ありえねー」って言ってたのは、自虐だったのでしょうか。

妻への家路

試写会で観てきました。
詳細は公式ページで。

 結論だけ言うなら、めっちゃいい話。スピルバーグを以て「傑作」と言わしめたのも頷けるし、この作品でコン・リーがとある賞を取れなかった時に「審査員は何を見てたんだ!」と激怒したのも解る。それくらいコン・リーの演技は素晴らしかった。※たぶん台湾の映画祭だったと思います。
 
 20年ぶりに再会したある夫婦。妻は夫のことだけを忘れていた。
夫は様々な方法で妻に思い出してもらおうとするが、上手くいかない。何が原因で彼女はあんな風になってしまったのか…明確な理由は出てきませんが、おそらく原因であるだろうという事は出てくる。あまりにも思い出してくれないので、一種のプレイなんじゃ…と下世話なことを考える。
 自分のことだけすっかりと抜け落ちているのに、決して諦めず努力し続ける夫の姿が涙を誘う。それに妻にも。彼女はずっと旦那を待ち続けている。「五日になれば帰ってくる」という言葉を信じて。もちろん、その約束の五日はすぐに終わってしまうのだけれど、彼女の中では翌日は常に五日。夫の名前を書いた手作りの看板を持って駅へ彼を迎えにいく。それを何年も続けた。きっと死ぬまで続ける。その隣に、彼がいるにも関わらず。

 という感じの、切なすぎる話です。
夫婦の話と、この二人の娘の話もあります。娘はバレエをやっていたのですが、実力があったにも関わらず、父親が逃亡犯ということで主役になれませんでした。娘はそのことで父親を憎んでいて、彼の居場所を密告します。
 しかし母親の病気のこともあり、釈放された父親を迎えに行ったり、母の事を思って行動する父を見ている内に、自分のしたことを悔いるように。父親に「あの時、密告したのは自分だ」と告白するも、父は既に知っており…という展開や、母親から憎悪されていることを打ち明ける展開、そしてその〆等、私的に良かったです。一番感情移入しやすいのが、私にとっては娘でした。
 願わくば三人の願いが一気に叶ってしまえばよかったんですが…。なんとも言えない寂しさでした。やるせない気持ちが沸々と。

 夫が妻に他人のふりをして、自分の書いた手紙を読んで聞かせるシーンや、思い出の曲をピアノで弾くシーンなんて最高でした。

 記憶喪失モノで大体これをすれば元通りになる!という選択肢が悉く効果を発揮しない、そんな現実の厳しさ。

 平日のレイトショーあたりに、もう一度ゆっくりと観たいです。




 と、いうのも、試写会でお笑いライブでも見てんのか?というくらい爆笑している一団がいたので、余韻もへったくれもなかったのでした。映画自体は良かったので、余計にムカつきました。茶の間でバラエティ観てるような感覚なのかな。そこだけ残念。そんなに何が面白かったの?と問い詰めて差し上げたかったです。


三国志英傑伝 関羽

 関羽千里行のお話。三国志の映画。ドニー・イェンが関羽。ところで私のPC「かんう」を一発変換してくれないんだ…。

 関羽はさておき、曹操様かっこよすぎ惚れた。この前観た、チョウ・ユンファの曹操もよかったけど、こちらのチアン・ウェン演じる曹操様の気さくな感じに惚れた。オッチャン!って感じ。とても大悪人には見えない。人間味のあるキャラで、「蒼天航路」の殿みたいだった。脇役だけど張遼が活躍してるので、張遼ファンは観るといいかも。子供に泣かれない張遼が見れるよ!
 関羽と劉備夫人のラブがちょっと意外。ラブとかあるんだ…あってもおかしくないだろうけど…。ちなみに彼の義兄弟の劉備と張飛は一瞬しか出てこない。この軍師誰だろうと思ってたら、荀攸だった。予想外の軍師でびっくりした。叔父さんが見たかった。

 アクション多め…というか、まあそうだよね。ドニーさんだもんね。そして関羽だもんね。「曹操暗殺」ではアクションなにそれ美味しいの?状態だったからなあ…。向こうは数が多くて圧倒はされるけど、魅入りはしない。ドニーさん凄いから!関羽すごいから!関羽あんまり好きじゃなかったけど、ドニーさんの関羽は好きだな私は~。
 後半になるにつれ顔が赤くなっていくのは、例のイメージのせい?

曹操暗殺 三国志外伝

三国志が好きです。


 曹操が好きです。魏が好きです。一番好きな武将は張遼ですが、今回は張遼出ません。
曹操はチョウ・ユンファです。叔父貴です。すごく顔が丸いです。
 一昔前では、曹操といえばとんでもない悪役扱いでしたが、最近では「そんなことなかったんじゃね」という風潮があるそうです。やっと時代が追いついたんだな、と感じました。

 昨年の秋に三国志フェスに行った時に存在を知った映画。司会のお姉さんがめっちゃ玉木宏推してた。そうです。この映画にはセクシー低音ボイスでおなじみの玉木宏が出ているのです。が、中国語吹き替えがなされているので地声を耳にすることは叶いませんでした。ヒロインの幼馴染役なので結構出番があります。宦官です。
 この物語は、帝を蔑ろにしてる曹操ムカツクーという一派が曹操暗殺しちゃおう!という計画を実行するんだけどもー…という話です。夏侯惇や曹仁なども一応出てきますが、モブです。しかもラスト近くになってようやく出てくる。視界の端に眼帯つけてたオッサンいたけど、あれってもしかして…?!のレベルです。関羽も一瞬出てくるのですが、ものすごく弱そうです。
 
ヒロインが某武将とその恋人の娘で、絶世の美女扱い。でも暗殺者。彼女は幼馴染と幸せになるために曹操を殺そうとするんですが、囲われていく内に段々…という、よくある話です。話に聞いていたほど暴君ではないようだし…と心を許しかけたところで、実は親の仇だったことが判明してアレコレ。私的にはもっと恋愛要素いれてもよかったと思います。

 曹操が人格者という感じに描かれていて、曹操派の私にとっては大変おいしいんですが、曹丕はもっとなんとかならんかったのか…。曹丕と吉待医の顔が(丸すぎて)区別がつかないシーンもしばしば。父子愛ももっと見たかったな…。でも最終的には、息子もっと見せろ!という謎の中毒にかかる。

 帝のキャラが、鬱陶しい。帝と曹丕が面会するシーンで流れてた「イヨォ~ ハッ」という歌舞伎っぽい掛け声は何だったのだろう…?

 予想していた以上に面白かったんだけど、予想していた以上にツッコミどころが多かった。この作品世界の暗殺者は、上から下に一直線に落ちるのが好きなようです。モブの方がよっぽど堅実な戦い方してます。

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