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観た映画の感想など色々。

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カテゴリー「洋画」の記事一覧

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MAMA

 「ギレルモ・デル・トロ制作」の「ホラー映画」。
この煽りだけで飯がうまい。観る気MAX。
父親による一家心中で生き残った二人の姉妹。3歳と1歳の娘たちは、不気味な小屋で「何か」に育てられる。父方の叔父が彼女たちを探していて、5年後に姉妹を見つけ保護する。恋人のアナベルと一緒に、四人で生活することになるけれど……

 いやもう流石ギレルモさんだよね。知ってた。ハッピーエンドで終わるはずがない。知ってた。一度きちんと落としたのに、安堵のため息を吐かせない。そんな感じ。

 怖くないけど不気味ってパターンかな~。
なんて楽な気分で観てたら、結構ビビるシーンが多くて。小さい女の子可愛いんだけど、それがまた恐怖を煽る。
 女の子たちを育てた「何か」の正体が解らない頃は、本当に不気味で気持ち悪くて、画面直視できませんでした(ビビリ)。
 狼少女状態で発見された女の子たちに興味を持って、謎を解き明かそうとする博士が「何か」の核心に近づいていくんだけど、その「何か」が知らない間に家の中に入ってきていて、それに気づくシーンなんて、ちょっと解りにくいんだけど、「あっ」て気づくと背中がぞわぞわする。

 壁の中にいる「何か」とか、大量の蛾の死体とか、四足で近寄ってくる娘たちとか、不気味。
娘ちゃんたちは普通にしている時は超かわいいんだけど、「何か」と一緒にいる時はそれと同じような扱いでいて怖い。

 「何か」の正体は、元は人間だった悪霊。精神病院に入院してた女性。
顔の見えない「何か」時も、顔が見えるようになった時も、特殊なお顔立ちをされていて怖い。

 ハッピーエンド云々先に書きましたが、デルトロの映画終わり方って、一方にとっては悲劇だけど、一方にとってはハッピーエンドっていう場合がよくある。「幽霊が出たけど退治して皆幸せになったよ!」ではなくて、「幽霊出たよ。退治したけどあの人を失っちゃったよ。もっと何か方法があったんじゃないかな」サイドと「幽霊として現世彷徨ってたら可愛い娘ゲットしたよ、娘も私も幸せです!」サイドのような、ある意味2パターンのエンディングが楽しめる(娯楽性があるかは別として)。

 子役が頑張ってるけど、子供視点ではないので、嫌な終わり方だけどそんなに後味悪くない気がするけど…ああ、でもやっぱりなんかなあ。
 
 

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ノー・ワン・リヴズ

最初に言っとく。

めちゃくちゃ良かった。


 現在公開中の「ルパン三世」の監督。
「あずみ」とか「スカイハイ」とかの人。何本も観たわけではないんですが、ノーワンはえらいツボだった。
私の萌えポイントをつきまくっていった、なんて残酷な映画なんだろうと思う。

 カップルが旅行中に町のギャングに因縁つけられて、車を盗難される。
ギャングの一人が戦利品確認のためにトランクを開けると、そこには誘拐された少女の姿が。
 この少女、エマという名前でオレゴン大学の学生でした。ある日行われたパーティーに参加した結果、友人14人が惨殺され、彼女自身は誘拐犯に連れ去られました。この誘拐犯というのが、カップルの男の方です。作中では誰も男の名前を直には呼ばないため、ドライバーという通称を持っています。

 このドライバーさんのキレっぷりが見どころ。独自の美学を持った“一流”の殺し屋で、「やられたらやり返す」を信条に、ギャングたちをあの手この手で執拗に追い詰めていきます。もうね、このギャングたちはね…運が悪かったとしか言いようがないです。

 ドライバーの殺し方は、まさに「やりすぎ」という言葉がぴったりで、ギャングたちが可哀想になってくるくらい。
バインダーがまさか凶器になるとは思いませんでした。バトロワの世界です。
 えぐい・ぐろい・気持ち悪いの三拍子(というか全部一緒だった)が揃った殺害シーンですが、画面が暗いせいか、私が未だ「バイオレンスレイク」を引きずっていたせいかは不明ですが、それほど恐怖感はなかったです。標的にされてるギャングたちは生きた心地も死んだ心地もしなかったでしょうけど。
 まあ、とにかくこの殺害っぷりはある意味一本筋が通っているような気がする…だから美学なんでしょう。

 エマとドライバーの関係が好きです。めちゃくちゃ良かったというのは、これが理由。
キャッチコピーも珍しくいいですね。
「狂った愛が、全てを殺す」
観終わった後だと、しっくりこの言葉がハマります。
 
 「お前が俺をどれほど憎もうと、必ず俺を救ってくれる」
と言ってから、エマの目の前で首を切るドライバーさん。ご丁寧に事前に救助法を彼女に教えておいて。
もちろんエマは見捨てることもできた、それどころか逃げることもできたにも関わらず、彼女は彼を救った。
 ドライバーがどの段階でエマに目をつけたか解らない。パーティーの前だったか、それとも偶々立ち寄った中で見つけたのか。出会い方も、誘い方も口説き方も何もかもが強引で、傲慢で、残酷な方法だったけど、エマの中に僅かでも男に対する、何か憎しみ以外のものが見え隠れしているっていうシチュエーションが大好きです。
 月並みな言葉ですが、「愛と憎しみは表裏一体」って言いますしね。
なんだかんだ言って、ドライバーに対して心を開いている感がね、好きです。エマ本人はすごく嫌がりそうですが。

 「あなたを殺すのは私だけだから」
と、彼を助けるシーンもあるので、本当愛とか憎しみとかって何なんでしょうね。もう一緒でいいじゃない。
そういうのじゃなくてさ、二人の間に共有すべきものがあったら、それを大切にしたらいいんじゃないかな(なげやり)。
私、これは恋愛映画だと思います。純愛というやつです。

 「お前を自由にする時がきた」と、男はエマを解放するけれど。
あの別れ方は、自由とは反対に「縛りつけた」だけだと思います。
エマは絶対に彼のことを忘れないだろうし…私的には今度はエマが男を探しにいってほしい。
 ずいぶん爽やかな終わり方でしたが、これほど後の二人が気になった映画はないですよ。ここ一年では。
そっと触れた手のシーン素敵でしたね…。

 ルーク・エヴァンスが男前すぎるんですよね、だからドライバーも映える。

バイオレンス・レイク

 とんでもないものを観てしまった…あーもう後悔してる。



前にネットレンタルで借りた時、ディスクに傷がついていて観れなかったんだ。
ほとぼりが冷めた頃だろうと思って、再び借りてみたの。ファスベンダー見たかったし。

 「ファニーゲーム」を観た後に感じた後味の悪さ。それを超えた。

とんでもない十代。切れると怖いどこの騒ぎじゃない。冒頭から漂う、危険な匂い。幸せそうなジェニーとスティーブ二人に、「休暇とかいいから、家でじっとしてて!湖には行かないで!」と言いたくなる。


 EDEN LAKEという場所。
EDENは楽園ですよね。楽園の湖という名で売り込んでいるわけですが…もうこの名前にぞっとする。観終わった後は、最高の皮肉としか思えない。


 漂うジャック・ケッチャム臭。
活字で読むのと映像で観るのでは、後者の方が強烈。直接、脳内に行くから。

カップルがちょっとした諍いから、クソガキに追いかけまわされて、抉られて千切られて、生きたまま火葬されてフルボッコにされ、助かったと思いきや結局助からないという、胸糞な内容でした。

ジェニーのタフさに脱帽。でも助かってほしかった。救いの神なんていないんですね。楽園なのに。


 凄かったのはカップルを追い詰める少年たちのリーダー格・ブレットという名の少年。

頭おかしい。こいつはサイコパスだ。なんの躊躇いもなく、生きた人間に火をつけて、その様子を見て笑って、他の子供に強要したり…エトセトラ。悪事を楽しそうに行う。
 血を見て騒ぐ。生き物に火をつけたがる、他の子供たちを無理やり共犯にして、逃げだせないようにする。残りの子供たちは、一生彼に頭が上がらないんだろうな…。やり方は、賢いと思います。それを実行してしまう行動力もあるし、思い切りがよすぎて怖いです。しかも彼は後悔したそぶりがないので、末恐ろしいです。父親とか周りの環境も最悪だしなあ…。

 
 スティーブの方は「助からない」。それは冒頭から解ってる。
ジェニーはもしかしたら、助かるかもしれない。彼女だけでも助かってほしい。五体満足とはいかないけど…生きていてほしい。そう思っていたのが、ラスト5分ほどになると、「早いところ、死なせてあげてほしい」と思えるようになってしまう。彼女を解放させてあげられるなら、この際、死でも構わないんだって。

 瀕死のスティーブのポケットから、ジェニーが指輪を見つけるシーンとか泣けますね。休暇のはずだったのに、何故こんな目に…88分ドキドキしっ放し。


今まで見た「もう二度と観たくない映画」のラインナップが更新されました。
・ファニーゲーム (オリジナルではなくリメイクの方)
・悪魔の管理人
・バイオレンス・レイク NEW!!


あー怖かった。死にそう。私もジェニーと一緒に死んだ。もう見たくない。もう一回観ろって言われたら、号泣して断る。

思い出のマーニー

ジブリを映画館で見るのは、ポニョ以来!
マーニーの原作は未読。

 マーニーかわいいからください。
話はともかく、風景が綺麗で良かったです。
アンナの「おばさんはお金をもらって私を育ててる」云々は、第三者から見たら大したことない問題なんですが、当の本人からしたら大変なことなんだろうなあ…完全に他人事ですが。
 それは大人になってから解ることで、アンナも大人になったら解ってくれるといいんですが。
北海道の湿地きれいだなあ。一度だけ行ったことあるんですが、いいとこでした。
マーニー観たら、もう一回行きたくなりました。映画関係ないですね。

マレフィセント

某白雪姫みたいなことになってたらどうしよう…と思っていたんですが、いらない心配のようでした。
ああ本当に、クリステン・スチュアートがオーロラじゃなくてよかったです。
 さすが天下のD社。淡い恋からの修羅場、新しい命の誕生から更に修羅場。恋する乙女の幻想をぶち壊しつつ、最後は真実の愛(笑)で〆る。
 アナ雪と同じような、愛の解釈は二番煎じのような気がします。誰も異性って言ってないからね。

 この物語で一番の被害者は、マレフィセントでもオーロラでもなく、王妃(オーロラの生みの母)だと思います。そして一番の加害者は王様(オーロラの父親)でしょう。王妃の出番は殆どないに等しいし、自分の夫と魔女の関係も知らないし、娘は赤子のころに呪われて自分で育てることも叶わなかったし…。これは完全に王様があかん。

 マレフィセントがツンデレもいいところのツンデレで、そもそも生まれながらの悪人じゃない。悪に染まった原因もオーロラ父にある。全部悪いのはステファン!全部ステファンのせい。この人の末路は自業自得。もっと娘との絡みが見たかったなあ。「母親に似ている」と言うくらいなら、もっと、こう。
 良くも悪くもステファンはずーっとマレフィセントのことを考えていたのかしら。王妃が死にそうな時ですら、マレフィセントの翼を眺めていたくらいだし。業が深いです。
 
 マレフィセントの部下カラス。カラスの時も人間の時も仕草が可愛い。マレフィセントがオーロラの育ての母なら、カラス君は育ての父。この物語で一番の苦労人。演じるサム・ライリーさんは、いつも顔色が悪い気がするけど、このカラス役では気にならなかった。王子のキス不発後、絶対カラス君がオーロラにキスすると思いました。だってあんなに長く画面に映っているから…。

 吹き替えで観ました。
オーロラが上戸彩(ちゃん)。思ったより上手だった(´ω`)

プロフィール

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キヨ
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女性

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