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観た映画の感想など色々。

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カテゴリー「洋画」の記事一覧

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ONE PIECE FILM GOLD

(注)原作に毛ほども興味ないけど観てきました。



 好きな人多いですよね、ワンピース。
私も一応世代なので、知ってはいます。ただ、ちゃんと読んだのは空島編まで。
だから知らないキャラが多すぎる。既存のキャラも、どうしてこんな風に育ったのか過程がわからない。そもそも、ナカマーとかキズナーとか全面に出してる感じが好きじゃない。海賊王になるの?フーン、で?それって何かの免罪符になるの?
 と、だいぶ否定的な考えの持ち主が、どうして観たのか?
そらもう、山路和弘さんの為よ。

 

 今回の悪役であるテゾーロの声優さんです。
セクシーハゲことジェイソン・ステイサムの吹き替えでお馴染みの山路さんです。
めっちゃくちゃ大好きです!
 そんな山路さんが、嘘くさく紳士を演じたり、歌ったり、哄笑したり、呻いたり…なんてするならば、聴きにいかないわけがない!そうです、私は映画を観に行ったのではない。山路さんを聴きに行ったのです。ちなみにテゾーロの若い頃は、櫻井孝宏さん。勿体ない使い方されていた。そしてやっぱりというか、歌わないのね櫻井さん。

 映画自体はファンなら楽しめた内容なんでしょう、きっと。
私は山路さんというモチベーションが無ければ最後まで観れなかった。そもそも山路さんがいなければ観に行かなかったくらいですし。どのシーンも特にワクワクしない。テゾーロが出ていない時は心が死んでいる感じ。
 ただ、フランキーは格好良かった。彼は漢です。
彼がどういう素性で、麦わら一味の中でどんなポジションにいるかは全然知らないんですけど、要所要所でいい働きをしていたと思う。
 こういうアニメ映画って、おそらく毎回ゲストキャラのように、原作にいないキャラクターを出してくるわけだけど、これきりで終わってしまうのが勿体ないくらいのキャラが何人かいました。テゾーロ一味です。特にバカラちゃんが可愛かった。菜々緒さん結構上手だった。びっくり。タナカさんも可愛かった。もっと活躍してもよかっただろうに。

 しかしこのアニメ…極端に背が大きいキャラや、一部分だけ誇張されてるキャラがいて、遠近感が狂う…。

 山路さん(テゾーロ)のよかったところ。

 冒頭で歌います。満島ひかりとデュエットです。たまらない!!
OPから私のハートを鷲掴みです。必殺技です。必ず殺す技です。
しかし間の悪い海賊船が乱入してくるので、きちんと聴きたくても歌が聴けませんでした。
チッ。
真面目にサントラ買おうかと思いました。この一曲だけでも買えないだろうか…?

 とにかくゲス声が堪能できる。
たぶんこの映画は、誰一人として賢い人間が出てきません。
頭の良し悪しを言っているのではなく、初めて会った人間に対する警戒心の無さを言っています。
いくら金持ちだからと言って、ホイホイ他人に高額を貸しますかね。いくらVIPでもそんな対応はされないと思います。誰か一人でも、おいおいそんな甘い話あるわけないだろうと言うような人間はいなかったのだろうかと疑問。そんなわけで、ルフィたちが借金を背負わされるくだりは、うすら寒い感じがして酷かった。
 だからと言ってテゾーロが賢いかと言うと、そうでもなくて。
詰めが甘いのです。この作品の他の悪役にも言えることだけど、彼は詰めが甘い。
決め台詞を二十も年下のクソガキたちに奪われるなんて、そんな残酷なことはない。しかも結構、小馬鹿にされている感じで。その後、激昂して自分モデルの金ピカロボットに乗って戦うあたり、本当に賢くないのかもしれない。でもスキ。自ら死亡フラグを乱立させていた節があったので、もっと落ち着いてほしかった。だいたい、どの作品においても、みずから「神」を名乗る者の末路なんて酷いもんですよ。

 入場者特典に載っていたテゾーロの人生で一本つくってください。
あんなに歌を歌うことが好きだとアピールしておきながら、結局本編で歌ったのって冒頭だけでしょう?勿体ないよ!なんのための設定なんだそれ!山路さんの歌を聴かせろ!
 なんならテゾーロとその仲間たちでグループ組んで、アルバム出してもいいくらいですよ。買いますよ私は。
 回想を出し惜しみするくらいなら、もうちょっとテゾーロに尺を使ってください。
ちょっと泣ける過去があるなら、もっと前面に出してくれてよかった。ステラがバカラに似ているならば、もっとバカラとの絡みがあってもよかったのよ。でも男女の関係なくても、それはそれでよい。というかもっと山路さんをね…!
 

 観終わってみれば、なんでこんなに盛り上がってるのか解らない作品でありました。
山路さん以外の収穫と言えば、前述した菜々緒さんとスパンダムとルッチ?でした。
 私の知らない間に、ゾロの片目が潰れてるし(夏候惇かよ)、サンジが炎を自在に操ってるし、ナミのくびれがとんでもないことになってるし、ウソップの懸賞金が2億になってるし(何をしたの?)、ロビンさんに天使の翼生えてるし、ゾロの刀が黒くなったりしちゃうし…いろいろ設定が増えていました。
 おかげで少し、ワンピースに対する興味が出てきました。
そのうち漫画読もうと思います。

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ジャングル・ブックを観てました

ジャングル・ブックを観てました。

 小さいころ、カセットテープ付きの紙芝居があって、毎日毎日聞いていたタイトルが『ジャングル・ブック』。ジャンジャカジャンジャカという音楽とオオカミとクロヒョウとトラ!ラドヤード・キプリング天才だろう!!

 思いが振り切れて正常な判断もつかないまま、行ってきたよ映画館。
よく綺麗にまとめたなあ。というのが一番の感想で、それ以上でも以下でもない。
期待度が高すぎると、褒めることも批判も儘ならなないもんなんだな、と思った。
 いや、本当よくまとまってる。
主人公のモーグリがどうして人間の世界ではなく、動物たちの世界で生きているか。
ライバルであるトラのシアカンがどうしてモーグリを敵視するか。
赤い花のくだり。赤い花きれいだよなあ。赤い花に触れて、シカだかなんだかが一瞬で消え去る演出素敵でした。
 
 批判ないって言ったけれど、シアカンのお顔立ちがあんまりよくなかった…。トラの種類が違うの?顔潰れてる感があって、真正面から見るとスマートではない。残念。オオカミのリーダーのアキーラの呆気ない最期に困惑。
 大蛇カーの声が、スカーレット・ヨハンソンだったんだけど、すごく艶めかしくて良かった。あんな官能的な蛇いないと思う。
 バギーラは男前。

 そして今一度思った。
猿の惑星でも思ったことなんだけど…
オランウータンだけは敵に回すまいと…。
 あんな大きいのアリですか。そらキングだわ、キングだよ。
声もウォーケン氏で中々ずるい配役だと思った。と言ってもクレジットまで解らんかった。

 モーグリ役の男の子は、将来ハンサムになると思います。

 動物の世界だけのお話なので、ちょっと原作とラストが違う。
でもこのよくまとまった話に、人間なんてややこしい要素いれたら収拾つかなくなるだろうな。
一応出てきてはいるけど、そんなに関わってこない。
モーグリの年齢設定も自分が思っていたより低めだった。
昔の映画ではいい大人がやっていたような気がする…。
でも昔のは昔ので面白いからオススメ。モーグリというよりターザン感あるけど。
 



47RONIN

悪い意味で期待通りな映画だった。
関係した全員、泉岳寺に行って詫びてこい。
公開時、真田さんにつられて映画館に行かなくてよかった。本当そう思った。

 毎回思うんだけど、日本の文化を知るのってそんなに難しいですか。文献や資料を探したりしないんですか?何故衣装が中央アジア風なんですか。甲冑…甲冑がさあ…もっとどうにかならなかったの衣装。話はお察しの通り破綻前提だったので、衣装くらいどうにかしろよ。ファンタジーとか混ぜるな危険の要素を何故混ぜた。新しい解釈ってファンタジーのこと?この要素入れたら、そら何でも新しい解釈になるよ。こんな世界観もクソもないものを前面に出して、よく忠臣蔵名乗れたなと、ある意味感服している。あと全体的にキアヌが浮いてる。天狗に育てられた設定なんだけど、そういう生い立ちが理由じゃなくて、なんか浮いてる。他の人物が、どこの国のなんていう服?というのを着ている中で、キアヌだけ割とまともな格好をしているのが違和感。お前、疎外されてる身分なんじゃなかった?
 浅野の娘の名前(ミカ)に違和感を感じたが、展開が進むにつれ違和感だらけになるので、問題なくなる。この時代にミカはありなのか。そして何故ミカなのか。於ミカではないのか。
 役者はよかったよ。最初字幕で観てたんだけど、途中から吹き替えで観た。これは吹き替えの方がいい。全然、科白の量が違うんだもの。解りやすくてよいです。菊池凛子大活躍も、お前はキツネなのか龍なのかハッキリしろ。出島はスラムか何かですか。
 まともに見る気失くす。
もうこうなってくると、大石さん含めて全て架空の人物なんじゃないかと思ってくる。
 やっぱね、下手にラブ要素とか入れない方がいいです。いらないです。寒い。

獣は月夜に夢を見る

まずタイトルが良い。原題読んでも意味がわからない。
ジャケ買いではないけど、内容も出てる人もよく知らずに映画を観ようと思ったのは、この邦題のおかげ。そして観終わった後では、これほど世界観をよく表現しつつコンパクトにまとめたなと思う。長すぎず、短すぎず。

 雰囲気がかなり好き。
北欧の小さな村が舞台。少女の体が、彼女の意思とは別に他の何かに変わっていく。それは、人間としての成長ではなく、別の生き物の形をしていた。

 自分の秘密を、自分以外のすべての人間が知っていながら、誰からもその正体を教えてもらえず、変わっていく体や心の相談も出来ず、半ば自暴自棄になりながらも、それを受け入れなくてはいけない苦しみと悲しみ。

 マリーにとって、きっと地獄のような日々だった。彼女の母もそうだったと思う。彼女たちが、どういった種族なのか、結局のところは解っていない。生まれた時から、そういう生き物だったのか、それともどこかで変わってしまったのか、当たり前のように彼女たちを受け入れる村人たちは、二人以外の者を知っていたのか…マリーと母の存在を考えれば考えるほど、消化したかった問題の答えがなく、もやもやします。

 誰が悪いということはないんだけど、道徳的に考えるか、主人公目線で考えるかによって、「この人物があんなことしてなければ」と思ってしまう。誰が悪役なのかを突き詰めていっても、辛いものしか残らないようです。
 父に関してもっと掘り下げてください。
どういった出会いがあって、二人が結ばれたのか気になります。マリーとダニエルのような関係であったとしたら、若い二人の将来も中々悲惨なものになってしまうんだろうか。

 「ぼくのエリ」と似てる、と書こうとしたらパンフレットに同じようなことが書いてありました。吸血鬼を人狼に置き換えたものだね。

 泣きたくなるほど綺麗な景色と、(私的には)最初はそうでもなかったのに段々と恐ろしいくらい美しくなるマリー、悩み続ける父親(というかラース・ミケルセン)が良し。嫌なシーンではあるけれど、浴槽に沈んだ母親をマリーが見つけるシーンは、ぞっとするほど鮮やかだった。

 この時点で、さっさと村民たち惨殺しろよ…とアホなこと考えてたわけですが、いわゆるスカっとするような復讐劇はありませんでした。

 雰囲気良好。
決して幸せな物語ではないけれど、自分的にはかなり好み。
たいへん萌えた。
全然関係ない話をするけれど、もし『ヴィンランド・サガ』が実写化されたらアシェラッド役を、ラース・ミケルセンに演じてほしいです。ぴったりだと思う。


ボーダーライン


 T氏はメキシコに壁造っていい。
観終わって一番に思い浮かんだこと。想像の遥か上をいく、治安の悪さ。
全てが全て本当のことであるとは思わないけれど、いやでもメキシコなら…と思える。行ったことないけど。

 あらゆるポイントで浮かぶ死亡フラグを、ひらりひらりと交わすベニチオさん。
昔は眼光鋭くて刺々しい雰囲気のあった彼ですが、ゲバラくらいから柔らかい雰囲気がじんわりと出ていたような気がする。今作でも、なかなか本性を現さないで、ゆっくりのんびり落ち着いた風であるなあと思っていた…が、それは言い換えると、静かなる殺気というか、腹を据えた覚悟というか…なんというか、ただただ迫力があった。静かに怒っている人だった。主役は彼だったと思う。ベニチオさんもっと見せてくれ。
 よくある不要なラブシーンがなかったのが良かった。いやいやそこで、チューとかせんでいいから!と怒る必要がなくて本当に良かった。これでヒロインとベニチオさんがチュッチュし始めたらどうしようかと思った。彼女に対してはもっと報われてもよかったと思う一方、散々な目に遭ったけれど生きていてよかったじゃんとも思う。ただ、自分の今まで否定されたようなものだから、今後つらいだろうなあ…

 ジョシュ・ブローリンは食えない役やらせると超はまる。

 

プロフィール

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キヨ
性別:
女性

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