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観た映画の感想など色々。

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カテゴリー「洋画」の記事一覧

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女子高生チェーンソー


 さすがアルバトロスだなあ。

 お前がアルバトロスの何を知っているんだと言われたら何も言い返せませんが、なんとなく雰囲気で「ああ、アルバトロスかあ…じゃあ仕方ないよね」と思って頂けたたら思惑通りです。そうですアルバトロスです。

 頭も体も弱そうな女子高生が、ダンスパーティーに行く途中で車のトラブルに遭遇し、運転手・引率の女教師と一緒に、怪しい整備士のお世話になります。砂漠に囲まれた整備工場で一夜を過ごすことになった一行でしたが、一人また一人と惨殺されていきます。

 犯人は誰なんだ!わかり易すぎるぞこれじゃ!と思っていたら、ドンデン返しどころのオチじゃなかった。ずるいわそんなん。予想外すぎて笑うしかない。骨格まで変えてしまうご都合主義の恐ろしさを体感。
いくら白人が老けて見えるからって、あの女子高生たちは安っぽい制服効果もあってか狙ってのことなのか、セクシー女優っぽい。全体的に雰囲気がアダルティな感じ。やたら挑発げな女子たち。もちろんベッド(じゃないけど)シーンもあるし、レズシーンも満載。

 未成年たちより大人がヒドイ。運転手はともかくとして、まともだと信じていた女教師には驚いた。ビンタされても仕方ない。校長は論外。規格外。
 あと何がひどいって、チェーンソーは出てくるものの、それが死因になったものはいないし、女子高生たちの手にも渡らない。ここまで邦題と内容が一致してないのも珍しい。かすってはいるけれども。でもアルバトロスだから…うん。

 



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セブン・サイコパス

コリン・ファレルっていつも困ったような顔してんなあ。

 退屈になりかけると上手い具合に何かが起きて引きずりこまれて、その熱が冷めたころに中だるみして退屈になっては、また上手い具合に何かが打ち込まれて食い入るように観てしまう、そんな映画。笑っちゃいけないと思いつつ笑ってしまう。だってそういうコメディ。

 クリストファー・ウォーケンが、お爺さんなのかお婆さんなのか解らなくなってたのが衝撃だった。初めのカットで、犬を抱いて登場するんだけど、まさか犬であんな商売しているとは思いもしなかった。賢いけど、ずるずると同じ範囲でやっていちゃそりゃばれるよね。
 サイコパスって何でしたっけ…。マフィアはサイコパスなんでしょうか。あの犬好きマフィアがサイコパスなら、他の映画の登場人物は殆どサイコパスということになりますね。タランティーノの映画なんてほぼそうじゃないでしょうか。それとも私が麻痺しているのか…。
 イカレ具合だったら、ビリーがダントツで、静かな狂気だったらハンスが一番ですかね。最終的に順応してしまった主人公もサイコパス世界の住人かな。コメディ映画なので、シリアスなサイコパスはいません。シリアルキラーはいるけど。ハンスの人生が悲惨かつ凄惨なんですが、ハンス自身はそれを感じさせない人として描かれている。作中で一番奪われているのはこの人。奥さんも。一番の被害者(と思ったけど、犬の商売のツケが回ったと考えるとちょっとモヤっとなる。高いツケだった)だけど、悲惨さをそれほど感じさせない。不思議な人。一人だけ、他の人物たちとは違う世界にいるような感じ。
 ビリーっていうかサム・ロックウェルのことなんだけど、くしゃっと笑った顔が若かりし頃のゲイリーに似てると思います。イカレ系のキャラクターだと特にそう思う。

 作品自体のテンションの配分が、自分のテンション配分とぴったり合って、いい気分で鑑賞できました。コリン・ファレル、好きでも嫌いでもなかったんだけど今回は同情した。

クリムゾン・ピーク


 デルトロ大先生の古典的王道なホラー映画。
作家になることを夢見る主人公イーディスは、イギリスからやってきた貴族トーマスと恋に落ちるが…。
 あることの為にどうしてもお金が欲しいトーマスと、その姉ルシールがどこからどう見ても怪しい(妖しい)。最初から最後まで妖しかった。とはいえ、普通の人間だったので、吸血鬼でも出るのかなと勝手に期待していた自分にとっては物足りない感じ。いやでも普通ではなかった、特に姉の方は。
 ゴシックロマンスかと思った。途中まではそういう感じで、かなり好き。髪をおろしたミア・ワシコウスカの綺麗さに驚いた。幽霊より推されている蛾。そういえば最近のデルトロさんが描いているであろう幽霊は、がっつり幽霊として出現して、その際にフヨフヨ何かを漂わせていますね。怖いという気持ちよりも、悲しさを前面に押し出しているように見えて、こちらからすると「わかったよ!うるさいよ!」という気持ちになる。ハイハイ幽霊ね、貴女。あんなに幽霊たくさん出てくるなら、イーディス父の幽霊も出てくれたらよかったのに。この父親は冒頭から賢すぎて、誰が見てもすぐに退場してしまう雰囲気が強かった。周囲の人物に比べると、たいへん賢すぎたため浮いていた。

 十九世紀の文学作品の良いところ詰めたらこんな風になりました的か。
イーディスが作家志望で幽霊モノの小説を書いているというところなんか、最たるものじゃないの…昼ドラばりの関係を持っている姉弟の、姉がこれまた昼ドラばりの狂乱さを終盤で披露してくれるまでは、暢気に観ておりました。
 姉覚醒後は、「あれ?これってこういう意味でのホラーなの?」と変な笑いが込み上げてくる。ルシールといいイーディスといい、どうして二人ともあんなに戦えるのか…淑女じゃなくて彼女たちは戦士だった。強かった。

 噛ませ犬の噛ませ犬臭、死ぬキャラの死ぬキャラ臭が解りやすく出ている。そんなところまで解りやすくしなくていいじゃない、と思ったけど噛ませ犬結局生きてたからな…。

 結局、ルシールの単独勝利だったと思う。
よくも悪くもルシールのキャラが強烈だった。

007 スペクター

ダニエル・クレイグ年取ったなあ…と感じずにはいられない例のポスター。
クレイグボンドの集大成?次回作は役者が変わるのかな。
 OPでシルヴァちゃんやらル・シッフルさんやら登場したかと思えば、作中でも懐かしのお名前がチラホラ。あれ?っと思ったら、私「慰めの報酬」観てなかった…。グリーンって誰や。
 シリーズ通して観てる人にしたら、嬉しい要素かもしれないけど、スペクターのみ鑑賞となると頭に疑問符浮いてしまいそう。
 OPがやっぱり秀逸。

 今回は敵役にクリストフ・ヴァルツ!もー楽しみで楽しみでニヤニヤしてたんだけど、出番が少なくて悲しかった。シルヴァちゃんみたいに飛んだり跳ねたりしないので、もっと動いているところを見たかった。悪の親玉感が全面的に醸し出されていたので、それはそれで良し。ただ、もっとはしゃいでもよかったのよ…。
 私の頭が悪いのか、それとも後ろの席からの衝撃(という名の蹴り)で集中できなかったのかわからないけど、結構とっちらかってたイメージ。最終的に全てが一つに繋がっていたんだけど、それまでの過程・まとめ方が雑に思えた。MとCのやりとりもっとあったらなー。誰かと誰かのやりとりが、もっと緻密に描かれていたらなと。
 言い方悪いかもしれないけど、今回わりと地味だった。良い言い方をすれば、古き良き進行具合。メキシコシティぐらいのスピード感が好き。
 やけに今回は爆発シーンが多かった。爆発?爆破?あんまり多いとちょっと萎える。なんでも建物壊して派手に見せればいいってもんじゃない。時計も爆発する時代。どうしたんだよ、サム・メンデス…マイケル・ベイが乗り移ったのかと思ったよ…

 モニカ・ベルッチがボンドガールだとばっかりね…
もったいないよ、もっとスクリーンに映っていてくれていいのよ!

 そういえば、この映画も来場者プレゼントというのがあって、そのお陰で我が家にはQが三人もいるよ!
 私はオーベルハウザーが欲しかった…。貰っといてなんだけど、二種類しかないんだね。もっと種類あればよかったのになー。飾るかどうかは別として。




ハイスピード!


 お前ら恋人か?と言いたいくらい依存しているキャラクターが頑張っていて不安になりますが、スポーツ青春モノの王道なんじゃないかと思います。
 水泳を頑張る少年たちの話です。共学の中学校のはずなのに、異性との絡みがまったくない…のがちょっと気になるところ。絵柄の好き嫌いは若干あると思う。かわいい系。モブの女の子より可愛いんじゃなかろうか。
 アニメの第一期を見ていたので、どんとこい!状態だったんですが、知らんやつらがおる…誰…あれメガネ君出番ないの…?えっ出てきたけど、初代デジモンに出てたメガネのあいつに似すぎてる…勝手に盛り上がって勝手に盛り下がってる人がいる…なんで服着たまま泳げるの?などなど、ツッコミを入れたり、意識を失いかけたり(眠くて)しましたが、しっかり泣くところは泣いて帰ってきましたよ、ええ。
 兄弟仲良く幼い時から水泳をやってきたが、中学入学を機に兄から突き放されたと思い込んでる弟君の件や、それまで何の問題もなかったのに天才的な主人公の泳ぎを目にしてからスランプに陥ってしまった少年の件などに。主人公周辺は別になんとも…朴念仁タイプの彼がどうも苦手で…。
 ぶっちゃけ、ちょっとBLっぽいかなと思うんですが、本当はどうなんでしょう。主人公の幼馴染が、夜中に主人公と二人でプールで泳ぐシーンがあったんですが、なんとも言えない気恥かしさでまともに画面観れませんでした。ああ、異性いないのはこういうわけか。なるほど。

 入場者プレゼントでコースター貰えました。渚。



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