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観た映画の感想など色々。

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宇宙人王さんとの遭遇

B級コメディだとばかり。


 思っていたのに。
ローマの民家にやってきた王さんという宇宙人の言語を通訳するため、ガイアという女性が召喚される。ガイアさんの専攻は中国語。王さんは「地球で最も使用されている言語」として中国語を勉強してやってきた。そしておそらく民族性も勉強していたのではないかと思われる。

 のんきなガイアとは反対に、王さんを拘束している組織の局長は、王さんが「侵略」のためにやってきたのではないかと疑い続け、何度も尋問を繰り返す。そして拷問。ガイアは「非人道的だ!」と局長を責め、段々と衰弱していく王さんの親身になる。途中まではハートフルストーリーなんだねウフフと思っていたんだが、やっぱりガイアさんの能天気さが仇となった結末を迎える。

 王さんのガイアに向けての最後の台詞が頭に残ってる。
それを聴くまで、王さんマジ紳士!と思っていた私をどうにかしてやりたい。
「お前バカだな」
身も蓋もない台詞。拷問から彼?を助けて、手を繋いで拘束されていた地下から逃げ、窓の外を見た瞬間、ガイアと同じ表情をした。上記の王さんの台詞は追撃以外の何物でもない。やっぱり宇宙人と人間は解りあえないということなんだろうね。
 「お前バカだな」の言い方が、知り合いの上海人によく似てました。
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レポゼッション・メン

たとえば、借金を回収するように。

 闇の取り立て屋さんのお話でした。SF?SFなのかこれ。SFのようです。
借金の回収と言うけれど、あんな乱暴な方法が主流なのだろうか…。
 臓器を移植したけれど、その代金を払えなかった人たちのところへ、主人公レミーのような回収屋が赴く。狙いは代金ではなく、臓器そのもの。その回収は日時場所関係なく行われた。
 レミーは妻子あり。妻は彼に回収業をやめて販売へ移ってもらいたいと思っている。妻の「あて馬」臭が酷い。全体的に妻は扱いが酷い。
 小学生時代からの幼馴染(腐れ縁ともいう)であるジェイクとは業務上では相棒。このジェイクがやばい。レミーに対する愛情と言っていいのか、それとも単なるエゴなのか。彼のレミーに対する熱い思いが全ての元凶だった。おそらくこの物語は、ジェイクという存在がいなければ発展しなかったであろう物語である。
 そんなわけで、元妻とか道中でレミーが心惹かれるベスとか、彼の愛息子であるピーターですら少し霞んで見える。でもやっぱりエゴだよね。ジェイクのエゴ。それに便乗した上司の悪意。それらに翻弄された可哀想なレミー。
 
 またハッピーエンドかあ、と思ったらあんなラストでびっくりしました。後味悪いの好きですが、さすがにちょっとあんまりじゃないか…と思いました。ジェイク怖いよねっていう感想が強い。ラスト近くの、レミーとベスの臓器回収シーンは、いやらしいことしてないのに、いやらしい感じがしてドキドキしました。「ブレイド」でブレイドがカレンの血を吸うところ並みにいやらしいです。いやらしいけど痛そうでした。
 
 音楽よかったですね。最終取り立てシーンで、レミーがユニオン本社で暴れる後ろで流れてる音楽がいい。そしてレミーすごい。というか、ジュード・ロウね。流石ですね。男前です。ムキムキしてるんですねー。スマートなイメージしかなかったので、これにもびっくり。
女性陣はあんまり印象にないです。

 

テール しっぽのある美女

美女はいたけど、なんなのこれ。


 ノルウェー産のホラーファンタジー映画。なんでミステリーの棚にあったんだろう。騙された。
騙されたといえば、パッケージ裏のあらすじにも騙された。棚から引き抜いた時から嫌な予感はしていた。でも少し気になっていた作品だし、金髪のお姉さん美人だったし…。あらすじに、「北欧神話に登場するフルドラの化身」とかそんな感じのことが書かれていて、北欧神話スキーとしては見逃せなかった。しかし結論としては見逃してもよかった。多分、映画館で観てたら切れてたと思う。

 オープニングに流れる民族調の音楽は◎。どこか心がウキウキするような音楽が流れている中、物語の主人公エルヴィスは盛大にゲロを吐いていた。彼は最初から最後まで嘔吐している。嘔吐系主人公。ビビリのくせに行動力がある奴で、勇気があるんだか、ただのバカなのかは観る人によって違うはず。私は後者だと思う。相棒にレオ。ガムくちゃくちゃ系相棒。エルヴィスに比べると冷静沈着で、分析力に長ける。だけど本当は体が弱い。
 二人はバラバラ死体が発見された家の掃除をしている。この死体もある意味重要人物。ボロボロになった顔しか映らないため、殆どが声だけの出演だけれど超重要。死体は損傷が激しく、その足りない部分を探すために、エルヴィスたちは床下の捜索をすることになる。そして彼らは、地下の研究室のような場所を発見。そこで、美しいが全裸の美女ターレに出会う。寒そう。

 ターレは人外のモノ。死体になってしまった男が、森から連れてきてしまったもの。ターレは彼女の仲間たちと全く別の姿をしており、癒しの力を有している。この彼女を連れ出した男との関係は、全て語られたわけではないんだけど、回想シーンを見る限りでは、私的にかなり好きな感じです。「モールス」(クロエちゃんの方)の、エリ様とオッサンの関係を思い出しました。立場などは異なりますが、雰囲気はある。
 吹雪く森の中を、赤ん坊だった彼女を抱えて「仲間たち」から逃げる男のカットがこの映画のハイライト。

 回想シーンが結構多く、ターレという存在は一体なんなのか、仲間たちとは一体なんなのか?仲間たちと彼女の対決は…?この「仲間たち」のビジュアルが、出たよ四足系人間。一番嫌だ。最初の登場シーンは、レオが電話しているシーン。レオのバストショット、後ろは道路。その道路に、ちらっと何かがいる。細くて茶色い何か。それが電話で話しているレオをじっと見つめている。彼が振り向くや否や、脇道に逃げていくソレ。もう嫌!こういうの本当苦手!
 姿が現れない。気配だけ感じる。
化け物視点のシーンが最高に嫌い。「お前らは知らないけど、私たちはお前らを見ているよ」的なシーン。In 草むら。化け物の吐息とか入ってたら尚嫌だ。
 ちらちらちらちら現れるなら一気に現れてよ!ひと思いに楽にさせてくれ!と、エルヴィス並みにビビっていたーーそんな矢先、ようやく姿を現した彼ら(彼女?)は、二足歩行のガリッガリ、ボサボサ黒髪の姿でした。全裸な。どう形容したらいいか解らないんですが、『進撃の巨人』という漫画の巨人化したエレンが一番似ていると思います。

 エレンたちはエルヴィスやターレに敵意はないようですが、ラスト15分くらいで急展開。
なんか急に謎の組織出てきた。何の前触れもなく出てきたので唖然とした。白い防護服&銃所持の厳つい感じの男たち出てきた。ドヤ顔の老リーダーが、何が起こったか解らないエルヴィス&私にご大層にも自己紹介してくれた。
 「私たちはある方の為に働いている。…そうだな、仮にその方のことをニーナとでも言っておこうか…」
ラスト15分で何言ってんだコイツ。急展開についていけない私とエルヴィスをよそに、ターレとその仲間たちが、謎の組織を退治してくれました。おまけにターレは癒しの力でレオを健康体にしてくれましたとさ御終い。

 …えっ?

 まあね、ターレの正体とかね、しっぽがどうのこうのとかね(ターレはしっぽに力貯めてたけど、人間のように見せるために切られたらしい)、レオの病気とかね、エレンたちとかね。いいんですよ別に。最悪、何もなくてもいいんですよ。変な話だったな~くらいで済むから。
 でもね、ニーナって誰だよ!?
風呂敷広げたら畳んでよ!突然の組織は何だったの一体。おそらく、ターレの癒しの力が欲しかったとかそんな感じなんでしょうけど、あんなワケありっぽく登場しておいて、老人にドヤ顔させておいて瞬殺とか酷いんじゃないでしょうか。ニーナって誰よ。ねえ、ニーナって本当に誰?見逃したシーンあったのかしら?と思うくらい、ニーナについての説明がない。あっ、もしかしてこの謎がミステリーにジャンル分けされた理由?ひどいよ、ひどすぎる。不完全燃焼という意味の酷さを感じるとは思わなかった…。

 で、あと、あらすじに書いてあった「フルドラ」という言葉は劇中にたった一回しか出てこない。それもエルヴィスたちが会社に報告するための書類の一文。「もしかしたら彼女は森の精霊、フルドラだったのかもしれない…」と。ものは言いよう。

 映画とは関係ないけど、フルドラって結局何なの?と調べたところ、いわゆる「エルフ」のことらしい。前から見ると美しいけど、後ろから見ると木の洞のような姿をしているそうです。エルフとは言うけど、男性はいないそうな。そして北欧神話は関係ないようで、ノルウェーやスウェーデンの民間伝承に登場するそうですよ、あらすじ詐欺だ…。


2014年を振りかえろうとしたけど力尽きた。

毎年ツイッターで観て面白かったよ映画ベストなんて発表したりするんですが、年々観る本数が減っていくので選びようがないことが判明。映画行く行く詐欺を行く度と続けた結果が、観たかった映画よりも見逃した映画の方が多い。
 どうも一月から三月にかけては活動してるんだけど、それ以降が芳しくない。
この時点で新規に観た映画は69本。映画館とレンタル合わせて。
 それでも、観た数を競うつもりはないので(そもそも競う相手がいないしね)それが妥当なんだろうか。というよりも、あるべき本来の姿。

 んで、今年は映画よりも読書よりもハマってしまったコンテンツがある。
そう、ゲーム。しかも無双シリーズ。だって于禁が出るから!だって荀彧が出ちゃうから!あとは程昱と荀攸が出ればいいのにな。今まで手を出してなかった戦国の領域にも足を踏み入れてしまいましたしね…。
 あとは珍しく大河ドラマを観てました。と言っても、本能寺の変終わったあたりからだけど。おかげで陣内さんのキレた演技を見逃した…。山路さんが出てると知らなかったら、きっと観ていなかった番組。連続ドラマって毎週見なければいけないから面倒くさくて嫌だったんですが、官兵衛は毎週楽しみで観ていましたね。寺尾家康よかった。

 あ、それでベストですね。ベスト。ベストというのは憚られるので、面白かったというもの。
映画館で観たものは19本。レンタルで観たものは50本。
数が少ないので前者は5本、後者は余地があるので10本選出。以下。

(_ _)ノ映画館で観たよ編

①あなたを抱きしめる日まで
②ディス/コネクト
③チョコレート・ドーナツ
④グランド・ブダペスト・ホテル
⑤フライトゲーム

( ╹◡╹)/レンタルで観たよ編

①おとなのけんか
②ハーモニーベイの夜明け
③三国志英傑伝 関羽(レンタル版ではタイトル違うらしい)
④ノー・ワン・リヴズ
⑤MAMA
⑥ルーパー
⑦ヘンゼル&グレーテル
⑧もう一人のシェイクスピア
⑨ロイヤル・アフェア
⑩シンシティ

面白くないラインナップですまない。

レンタル編は上記に追加で、
●バイオレンス・レイク
●ウーマン・イン・ブラック
を入れておく。

これらは、前者は「もう二度と観たくないもの」枠として。
物語的には完成度高いけれど、心が抉られて死にそうだったので。
後者は、不覚にも「何も覚えていないから」という理由で。
いつ観ても新鮮な気持ちで恐怖に浸れると思う。だけど、出来れば繰り返しては観たくない。ビビリなので…。

次点は、おティム主演の「ヒットマン・レクイエム」かな。MAMAと迷ったけど。

これだけじゃつまらないから、観て微妙だった映画も(ファンの人いたら申し訳ない)。

●人類資金
●イエス 奇蹟の生涯
●The Last Sign
●スティーブ・オースティン 復讐者

人類資金はそのうち、テレビでやりそうな気がしないでもない…。

 そんなこんなで、来年はジュラシックパークの続編がやるっていうじゃない。
っていうかカンフーパンダ3はどうなったの?!2015年に公開するって話があった気がするんだけど!?
 3が無事に公開した暁には、吹き替えだろうが豪華タレント(笑)だろうが、映画館に観に行く所存。

 地元の映画館が一月に閉館するという、映画が趣味の人間にとっては出鼻を挫かれるようなスタートだけど、2015年も面白い映画が観れるといいな^^



バレエ・シューズ

悪い人が出てこない作品

テレビ映画。

 父母を幼いころになくしたシルヴィアは、考古学教授のガムおじさんに引き取られる。

 生活は苦しいけど、それなりの生活を送り、大人になったシルヴィア。ガムおじさんが、耄碌 してるんじゃないかという勢いで赤子を引き取って養子にしまくる。
 最初は旅のお土産として、後にエマ・ワトソンになる赤子を拾ってきた。その時のシルヴィアと彼女の乳母の反応が、わりと良かったものだから爺さんは味をしめた様子。
 続けざまに二人の赤子をゲット。全て女児。生まれも異なれば、性格も顔立ちも違う三姉妹の出来上がり。ちなみにガムおじさんはその後また何処かへ旅に出て消息不明。シルヴィアは肺だか心臓だかどっちか忘れたが患っている。

 これだけでも結構破綻してるお話なんだけど、いやーまー本当最初から最後まで「お金に困ってる」一家の話だった。何をするにしてもお金がない。
 お金がないからガムおじさんの持ち物を売ろう、お金がないからガムおじさんが三姉妹に贈ったネックレスを質にいれよう、お金がないから空き部屋を貸そう…などなど。
 シビアです。結構。

 三姉妹は何とかして自分たちでお金を稼ごうとするんだけど…

長女ポーリーンは金髪で容姿端麗、その恩恵もあってか舞台女優として成功 ⇒ 天狗になって挫折 ⇒ そのあと頑張ったらハリウッド女優になれた。
三女ポージーは踊り子の血を引いている ⇒ 性格クソだけど持ち前の天運と才能が味方してプリマドンナになる(予定)。

 長女は美人枠、三女はかわいい枠。そして次女は…

 次女ペトロヴァの夢はパイロットになること。しかしこの作品の舞台(二十世紀初頭のイギリス)では、女の子がパイロットになるだなんて!という意見が大多数を占めていた。
それでもエミー・ジョンソンという女性が空を飛んだものだから、ペトロヴァは「自分だって夢を叶えられるはず」と信じている。
 三人揃って入学したダンススクールでは、ロシア人の校長先生(マダム)に、シベリア出身であることを褒められ、三姉妹の中でも恵まれているのでは、と思わせられた。しかし蓋を開けてみれば、舞台女優として成功したのは姉、妹はいつの間にかマダムから個人レッスンを受けている。
 自分には何もない。飛行機のパイロットになりたいけれど、お金もなければコネもない。ポーリーンと一緒にシェイクスピアの舞台に出ることになってみれば、台詞の発音がおかしくて仲間から笑われる。そもそもペトロヴァは、やりたくて舞台に立っているわけではない。全部金のためだと言い切る十四歳。おいおい、舞台大好き姉の前でそういうこと言うか…?と思いましたが、その姉もペトロヴァの夢を馬鹿にしているのでどっちもどっちだったね。
 
 サクセスストーリーだという話を聞きましたが、見ようによってはすごく酷い。誰かが損をしている。そう考えた時に浮かぶのはやっぱりペトロヴァ。
 最終的にポージーがプラハの学校に行く為に金が必要になって、ポーリーンが本当は気乗りしなかった(映画女優より舞台女優の方が好きという理由で)ハリウッド進出を決め、姉妹の後見人であるシルヴィアと一緒に渡米。ペトロヴァはシルヴィアの乳母と一緒にどこかで暮らす…そんな感じでした。姉と妹はどんな形であれ夢が叶ったけど、ペトロヴァの夢は、ラストで前述したジョンソン女史とたまたま知り合いだったガム爺の計らいで飛行機に乗せてもらう(ただし操縦してるのは爺)という形で誤魔化されて終わりました。
 三兄弟の真ん中が「割りを食う」という話を耳にしたことがありますが、どこの国でもそれは一緒のようでした。
 ペトロヴァもすごいイイ子!というわけではなかったけれど、流石にこの落とし方が酷かった。やったもん勝ちなのか結局。あと容姿。

 とはいえ、ポーリーン役のエマ・ワトソンがイケメンかつ美女だったので、エマさんファンは見たらいいのでは。
あとシルヴィアが薄幸の美人という感じでよかったです。彼女と間借り人の恋愛も見どころ。

プロフィール

HN:
キヨ
性別:
女性

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