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観た映画の感想など色々。

Wie du magst

   

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女子高生チェーンソー


 さすがアルバトロスだなあ。

 お前がアルバトロスの何を知っているんだと言われたら何も言い返せませんが、なんとなく雰囲気で「ああ、アルバトロスかあ…じゃあ仕方ないよね」と思って頂けたたら思惑通りです。そうですアルバトロスです。

 頭も体も弱そうな女子高生が、ダンスパーティーに行く途中で車のトラブルに遭遇し、運転手・引率の女教師と一緒に、怪しい整備士のお世話になります。砂漠に囲まれた整備工場で一夜を過ごすことになった一行でしたが、一人また一人と惨殺されていきます。

 犯人は誰なんだ!わかり易すぎるぞこれじゃ!と思っていたら、ドンデン返しどころのオチじゃなかった。ずるいわそんなん。予想外すぎて笑うしかない。骨格まで変えてしまうご都合主義の恐ろしさを体感。
いくら白人が老けて見えるからって、あの女子高生たちは安っぽい制服効果もあってか狙ってのことなのか、セクシー女優っぽい。全体的に雰囲気がアダルティな感じ。やたら挑発げな女子たち。もちろんベッド(じゃないけど)シーンもあるし、レズシーンも満載。

 未成年たちより大人がヒドイ。運転手はともかくとして、まともだと信じていた女教師には驚いた。ビンタされても仕方ない。校長は論外。規格外。
 あと何がひどいって、チェーンソーは出てくるものの、それが死因になったものはいないし、女子高生たちの手にも渡らない。ここまで邦題と内容が一致してないのも珍しい。かすってはいるけれども。でもアルバトロスだから…うん。

 



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メモリーズ 追憶の剣

時代劇モノかつ、ビョンホン氏のビジュアルがとてもタイプだったので鑑賞。

 スローモーションとワイヤーアクションやりすぎで、一昔前の香港映画観ている気分。グリーンデスティニー的な。
同じ時代劇でも日本の時代劇とは別物ですね。日本のテレビドラマで、あれやったら怒られるぞ、たぶん。スタイリッシュ時代劇。

 主人公の女の子と相手役が地味。よくもまあ、こんな地味な子探してきたねと思ってしまうのは、おそらくメイン二人はビョンホン氏とチョン・ドヨンなのかなーと。この二人の愛憎劇を主軸に話が展開するんだけど、ちょっとくどい。最終的には、誰が誰の親とかどうでもいいからさっさと決着つけてくれる?という気持ちになる。
 冗長なシーン多いけど、その中でも一瞬を切り取った場面だけ見れば映像は綺麗。キャラクターも良かったんだけど、くどいよお前ら…。謎のアラビア人とか鳥使いの少年とか、小汚いお師匠様とかもっと活かそうぜ。ただ最初に書いたとおり、ビョンホン氏のユベクはとっても良かった。髭ありのビジュアルは、私の好みのど真ん中だ。
 時代も国も違うけれど、宮殿の内装が三国志風で素敵だったな。もうビョンホン氏が曹操やるといいよ。

セブン・サイコパス

コリン・ファレルっていつも困ったような顔してんなあ。

 退屈になりかけると上手い具合に何かが起きて引きずりこまれて、その熱が冷めたころに中だるみして退屈になっては、また上手い具合に何かが打ち込まれて食い入るように観てしまう、そんな映画。笑っちゃいけないと思いつつ笑ってしまう。だってそういうコメディ。

 クリストファー・ウォーケンが、お爺さんなのかお婆さんなのか解らなくなってたのが衝撃だった。初めのカットで、犬を抱いて登場するんだけど、まさか犬であんな商売しているとは思いもしなかった。賢いけど、ずるずると同じ範囲でやっていちゃそりゃばれるよね。
 サイコパスって何でしたっけ…。マフィアはサイコパスなんでしょうか。あの犬好きマフィアがサイコパスなら、他の映画の登場人物は殆どサイコパスということになりますね。タランティーノの映画なんてほぼそうじゃないでしょうか。それとも私が麻痺しているのか…。
 イカレ具合だったら、ビリーがダントツで、静かな狂気だったらハンスが一番ですかね。最終的に順応してしまった主人公もサイコパス世界の住人かな。コメディ映画なので、シリアスなサイコパスはいません。シリアルキラーはいるけど。ハンスの人生が悲惨かつ凄惨なんですが、ハンス自身はそれを感じさせない人として描かれている。作中で一番奪われているのはこの人。奥さんも。一番の被害者(と思ったけど、犬の商売のツケが回ったと考えるとちょっとモヤっとなる。高いツケだった)だけど、悲惨さをそれほど感じさせない。不思議な人。一人だけ、他の人物たちとは違う世界にいるような感じ。
 ビリーっていうかサム・ロックウェルのことなんだけど、くしゃっと笑った顔が若かりし頃のゲイリーに似てると思います。イカレ系のキャラクターだと特にそう思う。

 作品自体のテンションの配分が、自分のテンション配分とぴったり合って、いい気分で鑑賞できました。コリン・ファレル、好きでも嫌いでもなかったんだけど今回は同情した。

クリムゾン・ピーク


 デルトロ大先生の古典的王道なホラー映画。
作家になることを夢見る主人公イーディスは、イギリスからやってきた貴族トーマスと恋に落ちるが…。
 あることの為にどうしてもお金が欲しいトーマスと、その姉ルシールがどこからどう見ても怪しい(妖しい)。最初から最後まで妖しかった。とはいえ、普通の人間だったので、吸血鬼でも出るのかなと勝手に期待していた自分にとっては物足りない感じ。いやでも普通ではなかった、特に姉の方は。
 ゴシックロマンスかと思った。途中まではそういう感じで、かなり好き。髪をおろしたミア・ワシコウスカの綺麗さに驚いた。幽霊より推されている蛾。そういえば最近のデルトロさんが描いているであろう幽霊は、がっつり幽霊として出現して、その際にフヨフヨ何かを漂わせていますね。怖いという気持ちよりも、悲しさを前面に押し出しているように見えて、こちらからすると「わかったよ!うるさいよ!」という気持ちになる。ハイハイ幽霊ね、貴女。あんなに幽霊たくさん出てくるなら、イーディス父の幽霊も出てくれたらよかったのに。この父親は冒頭から賢すぎて、誰が見てもすぐに退場してしまう雰囲気が強かった。周囲の人物に比べると、たいへん賢すぎたため浮いていた。

 十九世紀の文学作品の良いところ詰めたらこんな風になりました的か。
イーディスが作家志望で幽霊モノの小説を書いているというところなんか、最たるものじゃないの…昼ドラばりの関係を持っている姉弟の、姉がこれまた昼ドラばりの狂乱さを終盤で披露してくれるまでは、暢気に観ておりました。
 姉覚醒後は、「あれ?これってこういう意味でのホラーなの?」と変な笑いが込み上げてくる。ルシールといいイーディスといい、どうして二人ともあんなに戦えるのか…淑女じゃなくて彼女たちは戦士だった。強かった。

 噛ませ犬の噛ませ犬臭、死ぬキャラの死ぬキャラ臭が解りやすく出ている。そんなところまで解りやすくしなくていいじゃない、と思ったけど噛ませ犬結局生きてたからな…。

 結局、ルシールの単独勝利だったと思う。
よくも悪くもルシールのキャラが強烈だった。

ドクショメモ 2015


2015年に読んだ本⇒54冊。

減ってる。
ひそかに設けた年間100冊に届かなかった…。なんてこったい。
1冊も読んでいない月がないとはいえ…なんとも言えない。

面白かったなーという本。

★俳優のノート/山崎努
★シスターズ・ブラザーズ/パトリック・デウィット
★トム・ゴードンに恋した少女/スティーヴン・キング
★六人目の少女/ドナート・カッリージ
★ヴァイオリン職人の探求と推理/ポール・アダム およびそのシリーズ
★緋の収穫祭/S・J・ボルトン
★サリンジャーに、マティーニを教わった/金原瑞人
★よい子はみんな天国へ/ジェシー・ハンター
★嶽神伝シリーズ/長谷川卓

 「読まずにいたら損をする!」という力強い帯に惹かれて手に取った、長谷川卓さんの嶽神伝シリーズにどっぷりハマりました。だって面白いんですもの。最終的に主人公がチートすぎて、何をもって最強と言うのか解らなくなるが、面白い。武田信玄とか北条幻庵とか出ます。戦国時代好きな人はニヤリとなるかも。でも主役は、《山の者》と呼ばれる人たち。一作目『嶽神』では、武田勝頼の三男・若千代を託された、多十という男が真田・伊賀の忍者集団と死闘を繰り広げる話。目の前で一族を殺され、復讐に燃える勝気な美少女もいる。なんで彼女は多十とくっつかなかったのだ…。それだけが納得いかん。その次の『嶽神伝 無坂』『嶽神伝 孤猿』は無坂という男が主人公。のちに諏訪御料人となる小夜姫を助けたことで縁が生まれ、武田家や北条家との争いに巻き込まれていく。武田晴信(後の信玄)は名前が出てくる割に、一度も姿が出てこないところが面白い。長尾景虎は登場してよく喋るのに。いつか出てくるんだろうか…。
 『無坂』で『嶽神』より時が遡って、主役も多十から無坂に交代して、最初は「なんだよ、多十読ませろよ」と思っていたけど、読んでみたらページが進む進む。こんなに進んだのは、ニール・ゲイマン以来じゃなかろうか、と思った。そういえばゲイマン新作まだですか。

 『ヴァイオリン職人の探求と推理』およびその続編『ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密』。まず表紙が綺麗。ツボ。創元です。創元はアタリハズレの差が大きい。ハズレは殆どないような気がするけど…勿論これはアタリ。音楽的な知識が無くても、作中で詳しく説明してくれるので無問題。…音楽的知識ない人間が、興味を持つかは解らんが。一作目はヴァイオリンという楽器自体に焦点をあてている、二作目はパガニーニに纏わるアレコレ。どちらも過去の事件と現在に起きた殺人事件が重なっており、それを解いていくのが面白い。そして主役のジャンニはおじいちゃん。私のイメージはロビン・ウィリアムズ(しかも眼鏡かけた)なんだけど、よく考えたらイタリア系じゃないな…。誰だろう。ジャンカルロ・ジャンニーニとかいいかな、と思ったけど眼光鋭すぎた。

 本ではないけど、2015年にはまった漫画もメモ。

★群青戦記 
マゾ川こと黒川君がツボすぎる。
★ゴールデンカムイ
土方さんが好きすぎて死ぬ。今まで新撰組モノは全然はまらなかったのに、おじいちゃんヴァージョンの土方さんが格好良くて死ぬ。ちなみにどちらもヤンジャン作品。




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